11月28日(金)
歌集「蟲のゐどころ」(39)
発行所:(株)角川書店
著書:植松法子
発行:平成十九年二十五月
作者は、わたしが静岡県歌人協会の常任委員のとき副会長をなさっていました。歯に衣着せぬ歌評で、わたしと対立する場面もありましたが、色々勉強させられました。1994年角川短歌賞の佳作に入選されています。
Ⅱ純林(2)
純林(2)
どこまでも橅ばかりなるやさしさに耳から透けてゆく私が
青葉闇ぬつて聞えるほととぎす帰るといふことこんなにさみしい
橅の森出でてまた会ふ白き花ゆふべまぶしくこの世を照らす
(つづく)
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