12月4日(木)
歌集「蟲のゐどころ」(45)
発行所:(株)角川書店
著書:植松法子
発行:平成十九年二十五月
作者は、わたしが静岡県歌人協会の常任委員のとき副会長をなさっていました。歯に衣着せぬ歌評で、わたしと対立する場面もありましたが、色々勉強させられました。1994年角川短歌賞の佳作に入選されています。
Ⅱ純林 (8)
囀鳴 (1)
葉洩れ日を稚鮎のやうに走らせて春をさらさら流るる歩道
雲雀ひとつふいに消えたる中空に囀鳴はなほ煌めきてゐる
プランターに育つ七種の香るもの目に楽しみて口に喜ぶ
(つづく)
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