2009.01.10
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カテゴリ: 漫画
芳崎せいむ「金魚屋古書店」読んでいたら杉浦日向子の『百日紅』の話が出てきた。
葛飾北斎を描いた作品である。漫画の原点は「北斎漫画」だ。
手塚治虫、水木しげるはこの北斎漫画のお化けの絵に影響を受けた事は間違いない。
漫画はストーリーだけでなく絵という部分に面白さがある。

北斎の作品は海外に特に評価が高くゴッホは影響を受けた一人であるという話は有名である。
杉浦日向子は46歳で癌で亡くなったが彼女の作品は「百物語」も含めて優れた漫画作品として
漫画ファンからの評価は高い。
まあ勝手にそう思っている。

ジョンリーはガロ世代ではなくマガジン世代なのであるんだけれど

ジョンリーは学生運動とは無縁だったのでその手の話をした事は全くない。
先輩は河出書房に勤めていた。
その先輩はユリイカだとかハイデッガーだとかフーコーだとかフッサールだとかよく読んでいておいらにはちんぷんかんぷん?かろうじてキェルケゴールの「反復」を読んでそのめめしい文章に人間らしさを感じて共感を感じた程度だった。
多少は影響を受けたんだけどね。
その先輩に「カムイ伝」を読ませた。・・あ・・いゃあ、読んでいただいた事がある。
のんべで夜になると酒ばかりの毎日だったのでホントに読み終わったのかどうかの正確な確認はしていないんだけど「オーいいじゃない。こいつぁ凄い本だ」そう言ってもらった、その時の感動が今でも忘れられない。自分で書いたわけでもないのにね(///´▽`///)

で時は流れ流れまして・・・再び『百日紅』です。
やっぱいいねぇ。
画狂老人を名乗った北斎が凄いのは言うまでもないことだけど
その北斎を題材にして漫画とした杉浦日向子の作品にはうなったね。

漫画は文化だと思う。

絵は映画の動きをつけるための絵コンテと同じようなもであるので
まるで映画を見ているような感じがする。
そして何よりも読んでいて楽しい。
夢中になる。
ブックオフなんかただで読めるから若者が物凄くたむろしてるもんね。


やっぱこの人凄いや。
どの作品も人間の持つコインの表と裏を描いていてそれが説教臭くないんだ。
徹底的な悪を主人公とした作品は特にしびれちゃう。

さいころの目のように話が変わっちゃうけど
「カイジ」と言う作品がよく売れていて今度映画化となる。
この漫画がなぜ売れているのか読むとよくわかるよ。
主人公もフリーターだし時代の流れともマッチしているしね。

人生には逆転が必要だ。
ギャンブルを通じてだがこの発想を漫画にしたのは凄い。
逆転って言葉元気が出るでしょ。
そして痛快だもんね。








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最終更新日  2009.01.10 10:05:24
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