2012.02.25
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カテゴリ: 音楽
大学時代トム・ウェイツが好きだった女性がいた。
彼の歌のどこが好き?聞くと、醸し出す雰囲気だと言った。

シンプルなピアノの旋律から聞こえてくるあの個性的なだみ声は夜のネオン街によくあった。
新宿3丁目を歩く
ピエロの格好をした大道芸人の厚化粧男
蝶ネクタイをしたポンビキの男と超ミニスカートの女

ハンチング帽によれよれの背広
寂しくなったとき
自分が嫌いになったとき

失恋した時
友と絶好した時
彼の歌を聴くと心が安らいだ。

洗いざらしの洗濯したばかりの白いワイシャツを着て髭をそり
ウォークマンに彼のカセットをしのばせ
夜のネオン街を歩くと詩のミューズが降りてきて口笛を吹きたく成る程
ハイな気分になった




山崎豊子の「不毛地帯」
連続ドラマのに「トム・トラバーツ・ブルース」が流れてきたとき
このプロデューサーはよくこの曲を上に通したと感心したものだった。
日本の音楽に対する感性も捨てたもんじゃないと思った。


素敵な音楽は色あせない。
本物だけが消えず、何時までも愛され
砥石で磨かれる続ける包丁のようにスパッと切れる。









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最終更新日  2012.02.26 22:03:16
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