Cinema Collection

カレンダー

プロフィール

ひろちゃん★５１０

フォローする

サイド自由欄

フリーページ

２０１２年鑑賞映画

(83)

お気に入りブログ

ながまりのときどき… ナガマリさん
香るキッチン kuritan735さん
With you rikoriko31219さん
☆ｏｒａｎｇｅ　ｐｅ… ☆オレンジピール☆さん
あ！CINEMA 365 DAYs ラブ☆シネマさん

コメント新着

BROOK @ Re:★お休みいたします★(09/15) 思いもよらないコメント… たしかにありま…

rose_chocolat @ Re:★お休みいたします★(09/15) gooはコメ閉じてたんでこちらに書くね。返…

ひろちゃん★５１０ @ Re:zebraさ~ん(*^_^*) こんばんは♪ いつもコメントありがとうご…

ひろちゃん★５１０ @ Re:hoshiochiさん (^^♪ ご訪問、コメントありがとうございました…

ひろちゃん★５１０ @ Re:リュウちゃん6796さん(^.^) ご訪問、コメントありがとうございます！ …

ニューストピックス

キーワードサーチ

▼キーワード検索

< 新しい記事

新着記事一覧(全978件)

過去の記事 >

2007.03.22

THE LAST KING OF SCOTLAND

何よりも恐ろしいのは、人間の本性

映時間 125分
製作国アメリカ／イギリス
公開情報劇場公開 (ＦＯＸ)
初公開年月 2007/03/10
ジャンルドラマ／サスペンス
映倫 R-15

【解説】

悪名高い実在のウガンダ大統領イディ・アミンの
実像に迫る政治サスペンス。当初は英雄として国民の期待を
一身に集めながら、権力の座に就くや独裁者へと変貌、
冷酷な殺人を繰り返すさまを、彼の側近となった
スコットランド人青年の視点からスリリングに描き出す。

原作はジャイルズ・フォーデンの『スコットランドの黒い王様』。
主演は本作の演技で数々の映画賞に輝いた
フォレスト・ウィッテカー。

ジェームズ・マカヴォイ。
監督は「ブラック・セプテンバー／五輪テロの真実」
「運命を分けたザイル」のケヴィン・マクドナルド。

スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガンは、
高い志を胸にウガンダのムガンボ村にある診療所へと
やって来た。それはちょうど、軍事クーデターによって
イディ・アミンが新大統領となった直後のことだった。

ニコラスはアミンの演説を聞いて、そのカリスマ性に強く
惹きつけられる。そして偶然にも、ケガをしたアミンを
救ったことからアミンに気に入られ、彼の主治医に抜擢される。
やがてアミンは主治医という以上の信頼をニコラスに寄せ、

【感想】
（）

以前は政治的な要素が入っている作品はあまり
見なかったのですが最近は観る映画のジャンルの幅が
自分なりにですが広がりました

主演のフォレストがアカデミーの男優賞に
輝いたことと、アミン大統領と言う名前は知っていたことと、
予告編で観てサスペンスぽっかたこともあって
映画館に足を運びました。

スコットランドの裕福に見える家庭に育ったニコラスは、
高い志もあったのかもしれませんが、好奇心や冒険心からも
ウガンダに行くわけですが、日常の医療活動は、彼にとっては
、冒険心を満たしてくれるものではなく、そんな中クーデター後、
大統領に就任したアミンのスピーチ、パフォーマンスにちょっと
魅了されます。

そして、ケガをした大統領の手当てをしたことから、
彼に気に入られ主治医になり、主治医と言うだけでなく
政治的にも意見を言えるような立場の人間となっていきます。

このニコラスに私は感情移入ができないかなあ・・・
裕福に育っているし、若いから仕方がないけど、バスで
知り合った人とすぐ関係したり、先輩医師の奥さんに手を
出そうとしたり、果てはアミン大統領の第２夫人に
手を出す始末・・・
若気のいたりと言ってしまえばそれまでなんですが。。。

アミン大統領のもうひとつの顔に気がつかず、チャーミングで
魅力的な彼とウガンダを寄り良い国にすると言う志は
一応あるものの、彼の自分勝手な言動、行動が
周りの人をも不幸にして行きます。

ニコラスは実在の人物ではなくて、何人かの白人をモデル
に作られた役柄のようですが、彼に同情はするものの
ラストを含めて、彼に対しては複雑な気持ちでした

このようなニコラスの描き方はもしかして、
これって英国、米国批判なのかなあとも
勘ぐってしまいました。。。

一方のアミン大統領ですが、極貧の生活から抜け出し
大統領になったわけですが、この映画を見る限りでは
子供と同じで、彼に幼児性、幼稚さをすごく感じました。
なにもかも上手く言ってる時は情機嫌だけど、
上手く行かないことが起こってくるとパニックになってしまう。
子供より性質（たち）が悪いのは、最高権力者なので
気に入らなければだれでも殺せてしまうということ。。。

後半はその恐ろしい顔が前面に出てきて、それにニコラスが
気づいた時は、時すでに遅し。。。。
後半はサスペンスタッチで、彼はどうやってアミンの手から
逃げ出すのだろうか、あるいは逃げ出せないのだろうかと
ドキドキしました

後半には目を覆いたくなるような残酷、残虐なシーンもありました。

ネタバレ（反転して下さいね）

ラスト、結局彼は一命をとりとめ、命からがらウガンダを
抜け出せるわけですが、彼を助けた黒人医師が
彼のかわりに殺されてしまうのは、納得できなく
悲しかったです。
好き勝手やって逃げ出すことのできた白人のニコラス、
これからも多くの病人たちを診ることができた黒人医師、
彼には妻も子供あったはず・・・
なにも悪いことは知らないのに殺されてしまう。。。

これは事実にもとづいたノンフィクションである
と言うような字幕が出ていましたが、ラストの
内容は小説であって事実でない（似たようなことがなかった）
ことを祈ります。。。

どういうことが事実でどこがフィクションなんだろうと
思いました。そして、これが、すべてフィクションで
あったらと思わずにはいられませんでした。
３０万人の大虐殺はひどすぎます。。。

アミン.JPG

フォレスト・ウィテカーは私は初めて見た役者さんなのですが
（と思ったら、ゴーストドッグに出ていたので、初めて
ではありませんでした(^^ゞ）
いつもは温厚な役が多いらしいのですが、その温厚な
やさしい感じが前半のアミン大統領を魅力的なものに
していました。（前半にちらっと怖さも見せますが）
後半はガラッと恐ろしい人間にかわります。
鬼気迫るものがあって、迫力があって恐ろしかったです。
独裁者のだれも信じられない孤独、いつ殺されるかわからない
恐怖を感じました。主演男優賞は納得でした。

一方、あまり話題にのぼらないのですが、ナルニアのタムナスさん
を演じた今回ニコラス役のジェームズ・マカヴォイも
なんの不自由もなく育ち、まったく別の環境で何かしたいと
思いながら、若さゆえ、一途にアミン大統領に傾倒していった
スコットランド青年を熱演していて良かったです

ストーリーに対しては、いろいろと思う所はありますが、
（事実に基づいているとは言え、ドキュメンタリー
ではなくて、あくまで小説ですからね～～）
見応えがある作品ではあったと思います。

＜パンフレット￥６００クリックで公式サイト＞

「ここには憎悪と敵意が入る部屋はない。

１９７１年１月２５日。
クーデター成功直後、占拠したラジオ局から
ウガンダ国民に向けアミンは語りかけた。
しかし残念ながら、この日から１９７９年に及ぶ８年間。
「憎悪と敵意、そして恐怖で満たされた部屋」に
ウガンダ国民は投げこまれることになる。
・・・・・
アミンの遺体はサウジアラビアの地に埋葬されたが、
彼が開けた「憎悪と敵意、そして恐怖で満たされた部屋」
へと続くドアは、まだ閉じられていない。
＜パンフレットより抜粋＞

イディ・アミン・ダダ・オウメ（Idi Amin Dada Oumee, 1923年？- 2003年8月16日）
はウガンダの軍人出身の元大統領で独裁者。ムスリム（イスラム教徒）。
身長2mを超す巨漢で、アフリカのボクシングヘビー級チャンピオンに
なったこともある。『ウィキペディア（Wikipedia）』より
イディ・アミン

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう