01. Bandon Dunes

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7番ホールのフルバックティから5番ホールをのぞむ

このアングルからの写真は多い。 この目で確かめれば
いかにもリンクスのレイアウトを堪能できる



バンドンデューンズのスタートハウスに着くと、長身の
スターターが名前を覚えていてくれて遠くから手を振って
くれた。 実際のところはスタートリストがあるので、
彼がjunhiroの名前を本当に記憶していたかどうかは
わからないが、こういうホスピタリティを感じる演出は
嬉しいものだ


彼だけでなく、すべてのスタッフが「バンドンを楽しんで
いるか」と笑顔で話しかけてくれるので、こちらも笑顔で
返すとついつい話こんでしまう

ここにまた来たいと思わせる理由の一つかもしれない



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この日のラウンドではバンカーを越えたはずのボールが見つからず
危うくロストになるところだった

キャディのリックがバンカーの縁に突き刺さっていたボールを
見つけてくれた





スターターが前後に4サムしかしないので1人での
ラウンドになると教えてくれた。 そして今まさに
4サムがティショットを打とうとしているところ
だったが、彼らに声をかけて彼らの前に先にティオフ
できるように計らってくれた。 

この先junhiroがずっと彼らの後で待ち続けることが
ないように配慮してくれたのだ



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16番のグリーンは海に面した高台にあるのでご覧のように眺めがすこぶる良い



Bandon Dunesのフロント9は2日前に回ったばかり
なのでレイアウトは十分に頭に入っていたが、リックが
一緒だったおかげで今度は2番のショートホールも正しい
ティグランドからティショットをすることができた


コースのレイアウトが頭に入っているとリラックスして
回ることができる。 概ねボギーペースで歩を進める


やがて4番ホールに進むと、ここからは3ホール続けて
太平洋の絶景を見ながらラウンドが進む



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6番ホール、北向きのパー3は穏やかな天気のお陰で
落ち着いてラウンドできた。 でも、ゴルフよりもこの景色を
ゆっくりと眺めていたかったりする自分もいる





キャディのリックから聞く様々な蘊蓄は面白いものばかり
だった。 フェアウェイを歩いていて午前のオールドマックと
比較するとフェアウェイが柔らかく感じたので彼にそれを
伝えると、時間とともに芝が根付き、そこにポアナが侵食
してさらに芝の層が厚くなっているのだと教えてくれた


グリーンではそれが問題になっていて、緑と茶色でまだらに
なっている。 あまり水をやらないので、その環境でも
強いポアナがいつの間にかはびこってしまうのだという





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ピンを戻して今来た道を振り返る

グリーンの色がベントや高麗と違って褪せた感じだがこれは
これで味があって良い







7番ホールは距離の短いパー4で、海を背にして丘に登って
行く。 セカンドショットは強烈な打ち上げとなり初日の
ラウンドでも苦労したが、この日も丘のてっぺん付近に
当たったショットは跳ね返されて下まで落ちてしまった

そこからのSWでのフルショットは丘のてっぺんの1ヤード
手前ではねで、立っている場所の3メートル前方に戻ってきた

もう一度放ったSWでのフルショットも全く同じ結果で、
AWに持ち替えてようやく高さと奥行きがクリアされた

なんとも学習能力のないゴルファーだ




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さあ折り返し。 ロッジが見える
バンドンデューンズでのラウンドも残すところ
9ホールだけになってしまった





リックとの気ままな二人旅も9番ホールを終えた折り返しで
前の4サムに追いついた。 これからは待ち待ちのラウンドを
覚悟しなければならない。 とはいえ、悪いことばかりでは
なく、好きな写真をゆっくりと撮りながらラウンドができる
かもしれないとも思った


実は折り返しでjunhiroがトイレを済ませと二人分の水と
クッキーを買っている間にリックが前の組のキャディと話を
してくれて、12番のパー3で先に行かせてくれるように
算段をつけてくれていたのだった


12番では5番目のプレイヤーとして先行の組と一緒に
ティショットを放ち、1人だけ先にパットを沈めて13番に
向かった



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何もこんなに垂直な壁を作らなくても良いのに

シェイパーと呼ばれるブルドーザー使いが芸術的な手腕で
バンカーを形作っていくそうだ





ところで10番ホール以降は初めてのラウンドなので未知の
世界だ。 リックは途中から盛んに16番の事を話し始めた

いわく、ぺブルビーチの8番と同じように海越えのティ
ショットが打てるのだと。 果たして16番は美しいホール
だが、海越えというよりは崖の裂け目をティショットで越える
ホールで、フェアウェイは右と左に分かれている


右ルートは直線的に狙えるが、ピンへのショットが打ち上げに
なる。 左は逆に遠回りだがグリーンを長く使ったアプローチ
ショットが打てる。 junhiroは期せずして右と左の中間の
ラフの手前でかろうじて止まる情けないティショットを放ち、
そこから左ルートを選択してこのホールをプレーした





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16番ホールはティショットで前方に見える大地の割れ目を
越えて行く




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一般のティから170Yほどキャリーすれば割れ目を越える
ことは訳ないが、2打目の戦略が問われる16番ホールだ




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ティショットが無事に割れ目を越えてホッとして後ろに
飛んだティを拾ったらこんな光景が広がっていた









17番を終え、18番のホールのティグランドでリックが
「junhiroさん、信じたくないかも知れないけれどバンドン
デューンズでの最後のホールですよ」とドライバーを
手渡した


最後のホールはショットもパットも納得がいくものでは
なかった。 が、それも全ては自分のゴルフのうち


18番のグリーンの向こうに見えるメインロッジを目指し
歩を進めるうちに、この長く短いゴルフの旅が終りを
迎えることを何ともさびしく思った


最後のパットを沈めると、Rickと固い握手を交わし別れた



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リンクス特有の海からの強い風も、鉛色の空もなく西海岸の
カラッとした青空の下でラウンドできるのが夏のバンドン

でも、ちょっと悪天候が恋しかったりもする





4つのコースをまわり、美しい自然と調和したリゾートに
滞在し多くの人と言葉を交わし、ゴルフというゲームの
持つ素晴らしさや奥深さを知る旅が終わりの時を迎えていた


そんな感傷的な心をコースを眺めながらゆっくりと醒まし
たいと思った





バンドントレイルズのクラブハウスにあるカフェは人も
少なく、眺望も素晴らしい場所だ。 デューンズから
トレイルズへ移動し、ドリンクをチビチビと飲みながら
風に揺れるフェスキューの海とピンフラッグを眺め、
この3日間で回った81ホールを思い返していた



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自分でもよくわからないが、このモシャモシャを見ると
胸がキュンとなる。 別に草に恋をしているわけでは
ないと思うが、、、





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