Rくんとの出会い・・と別れ
ある日看護師さんに「今ダウン症の子が入院してたらぜひお母さんとお話がしたい」と、お願いしました。
一人いるけどICUに入って、危険な状態が続いてるから今は無理だと思います
。との返事でした。
その子がRくんでした。
結局、会えることなく太ちゃんは退院してしまいました。
その後、何度か太ちゃん入院するも同じ状態で一度も会えず・・・
同年の秋、また入院になった時お部屋の前にRくんの名前はありませんでした
。
「Rくん退院したん？」のママの問いかけに看護師さんは「はい・・・」と暗い返事。
それ以上は聞くことはできませんでした・・・もしかしたら？と。
そのまま１年が経ちました。
２００８年秋頃、太ちゃんの具合が悪くなり救急外来に行った時、３歳の女の子とそのお母さんに出会いました。
その女の子も診察待ちで、しばらくお話しているうちにその女の子の弟が昨年亡くなった・・・と、話してくださいました。
ひょっとして・・？と、とは思いましたが、その日は怖くて聞くことができませんでした。
次の日もなんとその親子に会う事ができたんです！
「間違っていたらごめんなさい・・・Rくんのお母さんですか？」と勇気を振り絞り。
・・・黙ってうなずいてくださいました。
やっぱりそうでした。確かな自信はありませんでしたが、なんか通ずるものがあったんです。
そして記憶もたどると、いつか病棟の面会室でハンカチをぬぐい泣いてらっしゃったお母さんに似ていたんです。
１歳になった２００７年秋Rくんは亡くなったそうです。
まだ一度も会っていないのに、たった１年の生涯で幕を閉じてしまったなんて・・・
写真も見せていただきました・・・すごくニッコリ笑って可愛い顔して・・・
やっと、会えたのに・・・。
Rくんの分まで、太ちゃん頑張るよ！！
安らかに眠ってネ・・・。
慎んでご冥福をお祈りいたします・・・
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