人造人間キカイダー | メタボの気まぐれ

当時、空前の特撮変身ヒーローブームで
東映と石ノ森章太郎が
仮面ライダーの次に送り出したのが
「人造人間キカイダー」なのです。

1972年「８時だョ!全員集合」の
裏番組として放送されました。

物語のベースとなっているのは
不完全な良心を持つ人形が人間になるという
イタリアの童話「ピノキオ」で

プロフェッサー・ギルの笛の音が聴こえると
ギルに操られ悪の限りを尽くしてしまう
善と悪の狭間で苦悩する人造人間なのです。

物語はキカイダー・ジローがダーク破壊部隊に
記憶喪失にされ行方不明になった
光明寺博士を娘ミツ子・息子マサル、
探偵の半平と共に探す旅に出るというもので

ストーリーが展開するにつれ
ジローとミツ子が人間と人造人間という
間柄なのに恋心が芽生えるなど
割とアダルトな作風になっていきます。

強敵！ハカイダー

ハカイダー.jpg

キカイダーを破壊することだけを
使命に作られた人造人間で、

その為、キカイダー打倒には手段も選ばず、
自分の目的を妨害する味方のロボットをも攻撃したりします。

キカイダーを圧倒する戦闘力を誇るのです。

頭部には光明寺博士の脳が移植されており
これはキカイダーを牽制するための盾になっていて
キカイダーにとってハカイダーは
正に弟であり親でもあるのです。

ラストはギルの笛の音で操られてしまったジローが
機能強制停止してしまい
打倒キカイダーの使命を失い、
存在意義を無くしたハカイダーが
ギルを殺そうとするが最強アンドロイドに倒されてしまった。

脳は光明寺博士の肉体へと戻され、
ジローも復活し、ダークを壊滅する。

勝利したジローは完全な機械にはなりたくないという思いから、
完全な良心回路を設置する事を望まず
一人旅立って行くのでした。