宇宙鉄人キョーダイン | メタボの気まぐれ

集団変身ヒーローの草分けとなった
「秘密戦隊ゴレンジャー」のヒットを受け、
東映はこの流れを汲む集団ヒーローを続々と
生み出していました。
その１つが「宇宙鉄人キョーダイン」なのです。

ロボット工学者の葉山博士と長男・譲治、次男・竜治は、
ダダ星人にその知識を狙われ拉致された。

そしてダダ星人のロボット群による地球侵攻が始まった頃、
葉山博士は三男・健治と地球をダダ星人から守る為、

スカイゼルとグランゼルのキョーダインを送り込んだ。

かくしてスカイゼル（夏夕介）グランゼル（佐々木剛）と
ダダロイドとの戦いが繰り広げられるのである。

このキョーダインは顔の部分が開いてモニターとなり
葉山兄弟の顔で話すことができるロボットだったが
途中で擬似的な仮想人格とボディが分離することが
出来るようになりました。

またキョーダインは変型できるロボットで
スカイゼルはスカイジェット、スカイミサイルへ、
グランゼルはグランカー、グランミサイルへと変形する。

敵のダダロイドも変形し、当時人気のあった

当作品の特徴でもありました。

キョーダインをメンテナンスするロボットとして
ゴンベスが登場しており、当時コミカルロボットものとして
「がんばれロボコン」が大ヒットしており
このロボコンを意識したロボットなのです。

歌にした「花つみの歌」の謎をめぐる攻防戦が描かれ
サスペンス的なストーリーも盛り込まれました。

この「花つみの歌」を劇中歌ったのは
アニソンの女王の堀江美都子で
白川少尉役で本作にもレギュラー出演しています。

そしてダダ星は闇将軍ガブリンをはじめデス五人衆、
ガブリンクイーン、黒騎士ブラックナイトといった
強敵も登場し戦いはハード路線へと変わっていくのです。

最終回はダダ星から脱出に成功した葉山博士、譲治、竜治と再会した
健治を見届けたキョーダインが自分たちを犠牲にして
ガブリンへ特攻し壮烈な最期を遂げてしまいます。

特撮史上、感動のラストを迎えた作品でありました。