宇宙快速船 | メタボの気まぐれ

東映が日活の無国籍アクション映画に対抗すべく
1961年に制作されたのが特撮映画「宇宙快速船」である。

東映は日活の小林旭に対し千葉真一を立て看板にして
格闘技アクション映画の礎を築くため
低予算ながら特撮映画に挑戦したのです。

世界では電子頭脳がストップ、電気時計が逆回り、
遂に原子炉が爆発するという
不思議な事件が相次いで起った。

ある日、少年宇宙研究会の健一は宇宙船を目撃し

青年宇宙科学者の立花真一（千葉真一）は
健一が目撃した所から拾ってきた物体を分析した結果、
海王星の中の物体である事を突き止めた。

地球侵略を企む海王星人の宇宙船が襲来し
手始めに谷川博士の宇宙科学研究所を襲う事を知った真一は、
研究所の廻りをエレキ・バリヤで囲んだ。

宇宙船の攻撃はエレキ・バリヤで見事防いだが
宇宙人は作戦を変えてエレキ・バリヤの発電所を爆破した。

そして工場地帯に極超電波を発射し
工場地帯は火の海となり
宇宙船の攻撃を受け地球は危機に陥った。

アイアン・シャープが飛来した。

海王星人の宇宙船とアイアン・シャープの宇宙快速船の
戦いの火蓋が切られたのである。

この映画の特技監督を務めた矢島信男は
円谷英二の孫弟子に当たる人物であり

コンビナートの爆破や吹き飛ぶビルの合成カットは
迫力満点の出来栄えでした。

後に特撮研究所を設立しテレビ番組「スペクトルマン」
円谷プロ「ミラーマン」を担当し、
特撮技術者として高野宏二、佐川和夫、大木淳らと
肩を並べる大物へと成長しました。