白蛇抄 | メタボの気まぐれ

1983年に東映で公開された「白蛇抄」は
水上勉の同名小説を映画化したものである。

京都で火事に合い夫を失って絶望のあまり
若狭の心中滝に身を投じた石立うた（小柳ルミ子）は
華蔵寺の住職・懐海（若山富三郎）に助けられ
そのまま後妻として寺に住みついていた。

懐海には出家済みの息子・昌夫（杉本哲太）がおり
高校卒業後、本山に行く事になっていた。

毎夜、隠寮ではうたの体に執着する懐海、

彼はうたに惹かれていた。

ある日、雨が降り出し山小屋へ駆け込んだ
うたと昌夫は、いつのまにか抱き合っており
その日から昌夫は大胆になり、
うたも日ごと昌夫の体に溺れていった。

そうしたある日、懐海はうたと昌夫が密会している場所に
動ける筈のない体を引きずっていって殺された。

やがて昌夫は本山に修業に出た。
懐海の死に不信を抱いた村井警部補（夏木勲）は
うたの遠い親戚で華蔵寺に引き取られていた
十五歳の少女・鵜藤まつの（仙道敦子）に

うたと昌夫が愛し合っている事を知った。

うたは昌夫に会うべく京都に向ったが、
昌夫もうたに会いたいために寺を飛び出していた・・・

この映画で主演を演じた小柳ルミ子は
1971年、平尾昌晃のプロデュースにより

日本レコード大賞・最優秀新人賞を受賞しました。

そして本作にて見せた迫真の演技により
日本アカデミー賞主演女優賞を受賞するなど
女優としても一流を築き上げました。