太陽にほえろ! ジプシー刑事編 | メタボの気まぐれ

七曲署が向かえた天涯孤独の放浪者・ジプシー刑事

スコッチ刑事亡き後、七曲署に転任してきた原昌之（三田村邦彦）は
クールで一匹狼な性格が故に城西署→北富士署→三田署と
転任を繰り返しており所轄署を渡り歩く事からジプシーと命名される。

七曲署転任早々、喫茶店で人質を取り立て篭りした犯人を
覆面パトカーで喫茶店に車ごと突っ込んだ挙げ句
拳銃を乱射、その際ゴリさん（竜雷太）に「60％の確信でも撃つ
但し100％になるまで誰にも言いません」と
誰も信じない人間不信な刑事であった。

片肺を失っておりジプシー本人は「後の人生はオマケ」だと
思って無鉄砲な行動に走るのである。

そんなジプシーに最初に興味を持ったのがラガー刑事（渡辺徹）で
第496話「ジプシーとラガー」ではボス（石原裕次郎）の命令により
コンビを組まされ二人で行動する事になった。
これはジプシーと正反対の性格を持ったラガーと組む事によって
刑事として捜査としての新しい効果を生む為でありました。

そしてジプシーの生い立ちが明らかになったのが
第505話「ジプシーの涙」であり、彼は小学1年生の時に
家族を犯人に皆殺しにされてしまい
守田家に引き取られる事になった。

養父から虐待を受けて育つ事になる。

更に不幸は続き、ジプシーの家族殺害事件が時効を迎える事になり
また養母も七曲署転任前に他界した。

第515話「生いたち」ではジプシーはこれ以上の凶悪犯罪が
起こらぬ様にという願いから刑事なっており

東奔西走するのであった。

ジプシーが刑事として人間として成長したのが
太陽にほえろ史上不朽の名作・第527話「雨の降る街」であり
ヘロイン中毒の女を救うべくジプシーは犯人を追い詰めるも
犯人グループに拉致され麻薬中毒にさせれられてしまう。

ジプシーは中毒になりながらも女性を守り抜き
刑事としての責任を果たす事になった。

第537話「赤い憎悪」は獄中の犯人と向き合い
犯罪の真実を迫ったジプシーの推理力が発揮されました。

ジプシー刑事1.jpg

以上のものが「太陽にほえろ」が公式するジプシー刑事
主役の回であるが、事実上ジプシーが準主役の回が存在し

まずゴリさんの拳銃捌きに疑問を持ち、誰かに狙われている事を
察したジプシーがゴリさんのボディガードに回り
援護した第497話「ゴリさんが拳銃を撃てなくなった」

ある音楽家を殺し屋が狙い、ボスと共に活躍し
ジプシーの推理で犯人を逮捕したボス＆ジプシーによる
第500話「不屈の男たち」

山さんが拉致されその救出に向かうジプシーを描いた
第529話「山さんの危険な賭け」がある。

非公式であるが以上の3作はジプシー編と言って良い
主役の回である。

当時の三田村邦彦は「必殺仕事人」に出演しており
「太陽にほえろ」とは掛け持ちで出演していた為
東京←→京都を行き来しており
そのハードスケジュールにより主役の回が両方とも
極端に少なかったのです。