五人ライダー対キングダーク | メタボの気まぐれ

石ノ森章太郎：原作の特撮テレビ番組「仮面ライダーX」の
劇場用新作として1974年“東映まんがまつり”夏の興行として
完全オリジナルとして公開されたのが
「五人ライダー対キングダーク」である。

日本壊滅を図る暗黒組織“ＧＯＤ”の新幹部で
アポロガイスト死亡後に着任したキングダークの命によって
キマイラ、ガマゴエモン、ユリシーズ、アキレス、
ジンギスカンコンドルの五怪人が行動を開始した。

仮面ライダーの理解者・立花藤兵衛（小林昭二）のもと

ジンギスカンコンドルとガマゴエモンに襲撃された。

二大怪人を前に敬介は仮面ライダーXに変身したが
その戦いの映像はキマイラとアキレスによって
GODアジトに中継されていた。

キングダークと謎の怪人がこの戦いを見ており
やがてデータ採取したGODは二大怪人を退散させた。

ある晩、都内に住むエツ子（水の江じゅん）と
マサル（小塙謙士）の姉弟は
地下から響く不気味な声に目を覚ます。

Xライダーに知らせようと外へ出た
マサルの前に現れたのは、GODの動きを探っていた

翌朝、人間に化けた神話怪人ユリシーズは
犬に吠え掛られて正体を現し
飼い主の少年を襲ったが
仮面ライダー2号（佐々木剛）が現れ退却した。

更に多摩川では奇妙な機械を背負ったネプチューン、

３怪人に襲われるが、そこに仮面ライダー4号
ライダーマン（声：林一夫）が現れた。

一方、GODアジトでは雷鳴とどろく中
ついに新生怪人コウモリフランケンが立ち上がった。

キングダークは立花藤兵衛の営む喫茶店に
メドーサ、アトラス、プロメテス、キャッティウスを差し向け
Ｘライダーを誘い出す。

山中でコウモリフランケンと怪人軍団の出迎えを受けたＸは
「クルーザーアタック」でこれを退け
続いて藤兵衛と若い女性を襲ったヘラクレス、パニック、
アトラスを、仮面ライダー1号、2号、V3（宮内洋）
ライダーマン、Xライダーの五人ライダーが勢ぞろいした。

ここにコウモリフランケンの率いる再生怪人軍団と
５人ライダーの一大決戦が始まった！

この映画は仮面ライダーが巻き起こした
変身ブームがピークを過ぎ「マジンガーZ」による
巨大ロボットアニメが代わって子供たちの心を捉えており
本作公開の東映まんがまつりのメインに
「マジンガーZ対暗黒大将軍」が配置され
時代の趨勢を伺わせるものとなった。

またライダーマンは前作である「仮面ライダーV3」の
劇中で死が描かれたキャラクターであり
本作が正式な復帰作となり
仮面ライダーＸ第27話では、講談を行う
立花の口から結城の無事が語られる。

主題曲「ぼくのライダーマン」は仮面ライダーＶ３の
本放送時に間に合わなかった為、
「五人ライダー対キングダーク」で初のお披露目となった。