ゴキノザウルス | メタボの気まぐれ

約3億年前の古生代石炭紀から生息し
台所をはじめ住居の各所に潜み
人間に対してサルモネラ菌などの
病原体を伝播させたりする
家庭の敵、害虫のゴキブリ。

世の主婦たちは衛生に悪いゴキブリを
粘着シートによる捕獲器・ごきぶりホイホイ
薬剤が遠くまで飛ぶ殺虫剤・ゴキジェット
化学燻蒸で締め切った室内を燻す・バルサン

日夜戦いを繰り返している。

そんなゴキブリを怪獣化したのが
「宇宙猿人ゴリ（スペクトルマン）」の
第７話「黒の恐怖」第８話「決斗!!
ゴキノザウルス」に登場した
ゴキブリ怪獣ゴキノザウルスである。

地球侵略を企てる宇宙の独裁者・猿人ゴリは
公害によって汚染し続ける日本から
無数のゴキブリを収集し
その中でゴリが最も元気な個体を選んで
巨大化させたものがゴキノザウルス

強靭な皮膚を持っており
二足歩行する進化したゴキブリである。

特に武器のないゴキノザウルスは
ゴリによって発信機が取り付けられており
配下・ラーの持つ操縦器で操られる。

スペクトルマンがエネルギー光線を指先から照射して
敵を爆発させるスペクトルフラッシュを浴びせたが
通用せずスペクトルマンは倒れ果て敗北する。

その間にゴキノザウルスは
羽の筋肉を強化されて再び出現した。

しかし発信機の破損により操縦者を失い
スペクトルマンに反撃されゴキノザウルスは
最後は羽を引きちぎられ
空中から落下して倒された。

このゴキノザウルス、造形物製作者である
高山良策がゴキブリの怪獣を
あまりのリアルさに造形したため
フジテレビのプロデューサー・別所孝治が大喜びし

撮影所であった仙川スタジオ近くにあった
屋台のおでんを買い切ってスタッフに振舞った
というエピソードが残っている。

ちなみにこのゴキブリをペットとして飼い
手なずけたのが欽ちゃんこと萩本欽一で
欽ちゃんは毎日同じ時間に顔を出すゴキブリに
おせんべいやクッキーのカスを与え
それをゴキブリが食べ「ありがとう」と
ペコリと頭を下げるまでを見届けていたらしい。