地底怪獣アルフォン | メタボの気まぐれ

超常現象が起きた不可解な謎の事件を
無線を通じて様々な事件の調査を
科学と推理で行う電波特捜隊を描いた
特撮ドラマ「緊急指令10-4・10-10」

自然破壊が生んだイミテーションによる
異常動物の発生や、科学が生んだ発明を利用し
それを悪用する犯罪者、未知なる謎の生物など
電波特捜隊が取り組んだ事件は
かなり現実的で難解な物が多かった。

実在不可能と思われている「ＵＭＡ」
即ち未確認動物を取り上げた作品がある。

それは第3話に登場した地底怪獣アルフォンである。

身長：70メートル　体重：3万8千トン

アルフォンは50年前に中部アフリカの
コンゴの奥地で数回、目撃された幻の怪獣で
地底を時速80キロで進み特殊な酸を発する。

武器は鋼鉄も噛み切る鋭い歯。

地底を移動する巨大動物である為、
その通過場所の地表では局地地震が起き
アルカリ性の強い土壌を好み

そんなアルフォンは日本の山中で
地割れに潜り込んでいる所を目撃され
電波特捜隊の毛利博士（黒沢年男）は
岩と岩との間に挟まれ
日本で唯一生息していた一匹が突然、

毛利博士の指揮の下、調査に乗り出した
岩城哲夫（水木襄）をリーダーとする
電波特捜隊は山中に向かったが

時は既に遅し、アルフォンの脅威に
日本は震撼する事態に陥る。

毛利博士はアルフォンの猛威を
アルカリ性を好んで、その強い土壌を求めて
大暴れをしている事に気が付き、

アルフォン退治に毛利博士は怪獣の弱点である
強酸溶液を浴びせる作戦に打ち出た。

電波特捜隊は毛利博士が消防車を改造した
強酸溶液発射ホースで深夜におよび
アルフォンと格闘し勝利。

毛利博士は「アルフォンを殺さないで済む
方法はないかと思ってね」と
科学調査と発見を断念している。

この地底怪獣アルフォンは前年度の円谷作品
「帰ってきたウルトラマン」に登場した
化石怪獣ステゴンの着ぐるみを改造したものである。