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2013年01月16日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨年にも書いていましたが、クリス・アンダーソン著「MAKERS」をようやく読み終わりました。著者はこれまで「Free」や「ロングテール」で、ネット社会が我々にもたらした劇的な変化を、歴史やその背景をふまえて明確に説明し、教えてくれました。

以前「Free」を読んで大きな感銘を受け、以来すっかり氏の大ファンになったのですが、そんな彼の新作が「MAKERS」。今回はネットがもたらす次の産業革命に焦点をあてた内容になっています。

ハードカバーの本で300ページほどあるのですが、あまりにも面白いので一気に読み終えました。中身を簡単に要約するとこういうことです。

我々はネット社会(ビット世界)の中で何でも想像できるようになったが、現実的にはリアル社会(アトム世界)に住んでいる。だからネット上で何でも作り出したとしても、究極的には「ものづくり」に対する欲求を抑えることはできない。

今までは「ものづくり」というと大規模な設備や初期投資が必要で、簡単にできるものではなかった。それがネット起業との大きな違いで、ネットの場合は参入障壁が低く、パソコンとネットを繋ぐ環境さえあれば安く始めることができるし、撤退コストもかからない。

ところが、最近は製造業に対する初期投資も低くなってきた。我々はPC上で試作品をデザインし、データを送ることで、小ロットの製品を作ってもらうことができる。例えば3Dプリンター(樹脂を噴出し固めることによって、パソコン上で描かれたデザインから立体的な造形を作り出すことができるもの)があれば自作も可能になってきた。

更にデザインやアイデアをオープンにし、シェア(共有化)することで、更なる進化を遂げることもできる。変に知的財産や特許に固執するより、アイデアを広くシェアすると世界中の多くの人々が改善点を指摘してくれるし、コミュニティが拡大することで、そのアイデアが実際に製品化された際のマーケティングの役割も同時に果たしてくれる。

特に、人は自分が手を加えたものに非常に価値を感じる。(他人が作ったものより、自分を作った同じものに対して67%の価値を付けるのだとのこと。かつてインスタントケーキミックスの素が発売された時に専業主婦の拒否反応が出たが、それに卵を加えるという手間をあえて付け加えると、ヒットの一因になった。)だから、シェアで出来上がった商品は、消費者にとってより魅力的な唯一無二なものになって、付加価値を一層高める。(途中ですが、長くなりそうなので続きます)





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Last updated  2013年01月16日 08時46分04秒
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