ドえすの株日記 (感謝してます)

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株の助さんインタビュー




「ディーラーとトレーダーには、もはや情報量に差がない」というKさん。では、トレードの手法には違いがあるのだろうか? 今回は、一番聞きたい「ディーラーの投資手法」を聞いてみました。

――ディーラーとデイトレーダーの違いはよく分かりましたが、そろそろKさんの投資手法を教えてください。主に日経225銘柄で、板の薄い銘柄を狙うと聞きましたが…。

「ディーラーはアップティックルールという空売り規制があるので、基本的には買い主体でやっています。私の場合は、基本は“逆張り”。まずは板情報を常にチェックし、その気配を見て雰囲気の違う銘柄を探します。例えば、板の状況に見合わない大きな売りが出ていた場合、これが買われると上に行くことが多いです。そのため、その下で仕込んだり自らその大きな売りを買ったりします。逆に大きな買いがある場合は売られることが多いと思います」

――つまり、自分の得意パターンの銘柄を探すということですね。

「はい。ひたすら、自分のパターンが出てくるまで待つ時もあります」

――ザラバ中は、板情報以外にはどのような情報を見ていますか?

「ザラバ中でしたら、例えば午前10時すぎなら値下がり率ランキングをチェックします。理由もなく下がり過ぎている銘柄を探し、その反発を狙うのです。下げ局面でも上げ局面でも、相場は常にオーバーシュートしがちですので、その戻りを狙ってトレードします」

――テクニカル的な要素は重視しますか?

「やはり、重要です。黄金分割とかVWAPなど、“フシ”になる価格帯で狙い打つことはよくあります」

――前日の終値や高値なども…。

「そうですね。例えば仕手株や急に吹き上がった銘柄なら、前日比で変わらず程度まで下げてきた所で注目します。人間は心理的に、そのレンジまでは我慢して持っているのですが、さすが前日の株価まで下げると、投げ売りする人が出てくる。そのため、一気に株価が崩れることが多々ありますが、逆にその値段を割らなければまた株価が戻ったりします。そういった意味でみんなが見ている指標などは重要です」

――まさに心理戦ですね。Kさんなりのもうけるコツは、なんですか。

「基本的には、どれだけ早くみんなが注目するポイント(銘柄、指標、株価)を見つけられるかに尽きると思います。動いている株にはチャンスがあるわけですから、流れに乗れば利益を上げられる。一番怖いのは株価が動かずに、出来高がないとき。自分が抱えた株を売れなくなりますしね」

(聞き手・株之助)

【プロフィール】30歳代前半、某証券会社の証券ディーラー。現在のポジション枠(投資可能な資金)は数億円という。


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