ドえすの株日記 (感謝してます)

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第3話 異端の策略



案の定、ひねた打ち方。
人を嵌める事ばかり考えてきた人間の発想。
痩せた考え。

並の人間は、仮に流れを掴んでも、案外それを生かせない。

負けると感じながら、降りない阿呆。
絶好のカモ。

むしれるだけ、むしる。

弱ってきた人間が、どうすれば崩れるか、アカギは本能的に察している。

この時、ヤギの精神の何かが壊れ、後は総崩れ。
局は進むが、ヤギに見る影は無い。
打牌が弱気一辺倒に成り、常にアカギの動向に左右される。
ヤギにはもう戦う意思が無い。

この時、アカギは勝負としての麻雀の原理、それを凡そ掴みかけている。
麻雀は、自分が如何に上がるか、というゲームではなく、逆。
如何に相手を下ろすかというゲーム。
自らのイメージを増大した者が勝機を掴む。


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