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2012年3月12日(月)
金曜の新高値銘柄を順番にチャートで今朝見てたのですが、どれもすごい上げてるね。
西松、前田建設、前田道路。。外人の好きなゼネコン内需株が並んでいてびっくり。
短期的には少し休憩したいね。下げ調整のリスクをにらみながらのトレードでしょうか。
ヤバイならやめときゃいいのに。貧乏性の人。毎日やらないといけない人は地獄まで
トレードしながら堕ちていくしかないのかもしれない。(上手くやってる人は別。賞賛です)
特殊な機関投資家はチャート分析毎日やってるけど、中長期投資の海外の機関投資家は
月足チャートが先。その次に週足チャートをパソコン画面で確認する程度。
銘柄の決定会議でチャートを見ながら議論なんてゼロ。同僚とぺちゃくちゃしゃべるときは
チャート見て話はするけどね。
仮に、今の相場が長期上昇相場に入ったとして、その判断が仮に正しいならですが。。
日足チャートとか見てると、全体の状況がまったくわからなくなってしまうでしょう。
海外投資家はほとんどが3年から5年上がり続ける銘柄を買ってくるから、
月足チャートで必ず確認するのがいいね。いつも3000円とか4000円とかの株価ゾーンに
入っていく銘柄が1500円から2000円に今なっているとしたら、
外人の感覚では今から2倍になるかどうか、検証しよう。。そこからマクロ、業界分析。
個別企業の収益状況、競争状況を分析してから、みなで議論して決定していくもんです。
でも全員じゃないですね。ベテランのファンドマネージャーは
過去に派手に上がって成功した銘柄が頭に残っているから、
東京株式市場はまだ上がる。・→なら自分の好きな株を買う。。
なんて、けっこうそうやって10億円から50億円単位で買っていきますね。
さすがに1銘柄に200億円ほどぶちこむときは、少し考えますが。。
けっこういいかげんに決定してる人。。いっぱい見てきましたね。
でもね。。意外と。そういうのがよくあたる。外れもあるけど。7割ぐらいは
その予想通りのパフォーマンスになるのではないでしょうか。
2000円が→4000円にならなくて、、3500円でもそれは成功です。
あくまで、TOPIX指数に勝って、ライバルに勝つ。
暴騰銘柄がなくてもトップには立てるでしょう。
運用担当者にとって一番大事なことは、下がる株を買わないこと。組み入れないこと。
1%でも3%でもいいから、上昇していく銘柄で全部固める。。
そこから2割。。3割と毎年上げてくれる株を10個ぐらいいれておけばかなりいけるはず。
為替の利益(or 損失)は自社もライバルも全員みな平等だから、どうでもいいよね。
(海外の運用会社が投資の結果を評価するとき、どこの為替を取っているか。そこが
大事なとこだけどね。0.1%の運用結果で勝負してるのに、みなでたたらめに
別々の為替データを採用してたら、もう評価はダたらめになってしまうしね)
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補足。みんかぶの人の95%ぐらいの人が「トレーダー」の意味を知らないようなので
少し説明すると。個人のデイトレの人はそれでいいと思うのですが。
日本の証券会社で「トレーダー」というと過去では学歴は不要。中卒でも高卒でもOKでした。
今、その意味は国内機関投資家の注文を執行する人のことです。
海外の機関投資家(国内法人経由の注文を含め)の注文を執行する人のことです。
注文を執行したとき、その銘柄の出来高加重平均価格(VWAP)に勝ったか負けたかで
そのトレーダーの給料が決まります。(解雇も)
買いならVWAPより安く買ったと言わないといけないし、
売りならVWAPより高く売ったと言わないといけないですね。
大口のお客の執行で失敗したら、いい値段を作ってでも差し出す。これがプロの世界ですね。
本当はやられれていてもしょうがない。10回のうち7回ぐらいは勝たないと
注文が取れなくなるし、悪ければピタリと止まるでしょう。
僕のことをプロのトレーダーだった人と呼んでる人がいますが、僕はその経験ないです。
トレーダーの意味の知らない人、業界にいないとわからないのは当たり前ですが。
僕の経験は営業と、調査と、証券会社の自己売買部門のディラーを少し、
10年は運用やってました。肩書きはinvestment managerです。
米英では表現が違いますが。。
トレーダーですごい人は本当にすごいです。その日の相場の動きと
執行がよかったかどうか、は外人にはわからんです。そのトレーダーの
経験を超えた人間でないと評価は無理です。でもVWAPで評価するしかないしね。