佐渡島三郎の株式日記

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2012年12月02日
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その銘柄のVWAP(出来高加重平均価格)を見ながら、個人ディトレの人も戦いましょう。


2012-12-01(土)夜

今日の話。「板」と「VWAP」の活用で個人のディトレに利用できるかと思います。

証券会社のディーラーが注文だすときはできるだけ、板に出さない。板を見てミサイルのように

狙い撃ちしていくのが普通。板の売りサイド、買いサイドにその注文は出てこない。

注文が見えるように出して待つときは、誘導のためのカモフラージュか、売り物を待ってるときでしょうか。ワケありの時のみ。



以下のまとめはその証券ディーラーのとはまったく別の、国際部の客の大口注文執行の

トレーダーの話。この大口注文の執行に関して、立場によっていろいろ思惑があります。





----

1)でかい注文を出す側のファンドマネージャーの立場。

 ●出す注文は基本的にはからい注文。英語ではディスクレ注文といって

  証券会社とトレーダーに任せるという注文

 ●あと多いのは3000円 or betterの買い注文といった注文が多い。

  (3000円以下で買う、日数は条件なしが多い) 

 ●値段よりも株数優先。買いきること。売りきることがもっとも大事。

 ●買いならVWAP(1日の出来高加重平均)を下回ること。

 ●売りなら執行平均価格がVWAPを上回って終わること。

 ●自分の買い注文で値段を上げ、コストを上げることをいやがる。

  だから無理して買いを執行したトレーダーに文句を言うことがある。



 ●その銘柄の動きが急変したとき、負けないで追い掛けてほしいという

  プロと、事態が急変したときは、無理な執行はしないで中断してもいいというプロに別れる。

 ●イギリスや欧州の年金ファンドなどは東京のザラバで執行条件を変更することは

  ほとんどないですね。 

 ●トレーダーの相場感を完全無視、むしろ害悪と考えるプロは証券会社経由でその



  思惑はるな、思惑でトレードする奴はクビにすると脅す。(最近はこれが多いね)





2)客から注文を受けた営業マンと証券会社の立場。

 ビッグバン以降、大口注文の手数料率は激減で証券会社はとても苦しいはず。

 ●手数料の極大化行動をとろうとする。注文執行完了までの日数を伸ばそうとする。

 ●1000万株の注文がでたら、三日で完了するとこをできたら一週間かけてほしい(例)

  1日伸ばすと手数料が100万円以上追加で増えていくから。

 ●次の注文につながるような執行であってほしい。

 ●昔、千代田証券でしたか、ロンドンの客が買い注文を出すと、翌日、売りから入ってたね。

  プロの世界のすさまじい戦いの話でした。(実際にシュローダーのロンドンが出してた)





3)トレーダーの立場。

 ●買いならできるだけ安く買いたい。VWAPは何がなんでも下で買おうとする。

  大引けで注文の残りを全部出して引けピンで上げて、かっこよく終了するときがある。 

 ●売りならできるだけ高く売ろうとする。VWAPの上でいつも売ろうとする。

  大引けで最後の残りの注文を全部だして売りたたいてかっこよく見せようとする。

 ●トレーダーの中には寄り付きで1日の注文を30%だしちゃうとこがあるので(中小証券に多い)

  注文を出す側が気をつけないといけないね。相場全体とその銘柄に対して

  トレーダーの勝手な相場感で執行しちゃうトレーダーは客に嫌われる。

  極端なことをいうと、相場が崩れそうになると、前場で売り切ってしまう。

  買いなら、前場は買いを控えて後場からどっと買うとか。







4)巨大注文だでたとき、悪質な証券会社はそれに便乗する。

 ばれたら終わりだけどね。



 たとえば、

 ●でかい買い注文を受けたら、注文執行後にその銘柄のキャンペーンをする。

  ひどいのは執行完了前、でてる最中にキャンペーンを開始する。

  (客の買いコストがあがる。)

 ●500万株の買い注文がでたら、便乗して650万株買い付けて、

  客に500万株渡して、残りの150万株を一部、自社の金庫に。残りを 

  中東やロンドンで引け後に売りまくる。残ったのはさらにNYで売る。

●上昇銘柄は明日の営業に使えるということであり、

  引けピンで終わらせることで、コストを安く仕入れた銘柄は値段を

  ふっかけることができるし、良質の客には引けより安く売って、

  別の百万株単位の注文にむすびつけることが可能になることもあるからです。

  恩を売る行為ですて。自社の推奨株を買ってやられてる客にやったりする。

  状況が変われば、ロンドンの証券会社どうしの市場で売って処分する。 





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1銘柄を1億株も買うでかファンドのことを書いたけど、株の営業の世界で生きる人間なら

一生にいっぺんでいいから数百万株の注文を取ってみたいというのが夢でしょう。でも

あのデカファンド、1%買い増しで1000万株の注文出すのだから、注文を受けた営業マン

or 営業ウーマンは人生観が変わるだろうね。その上司も毎晩、宴会やりたいくらいでしょう。

ただね、調査内容がしっかりしてて1銘柄でページ以上のレポートを普通にだしてる証券会社

だけが最初の審査対象でしょう。注文だしてもいいという証券会社のリストに載るのに

最低でも5年かかる。客から質問が出たら、24時間以内に英文で返事が書けないといけないしね。

前置きが長くなった。



で個人ディトレの人に役に立てばと思って少し書いてみますね。

でか注文と自分の売り、買いがぶつかったときに、うまく利用してほしい。






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最終更新日  2012年12月03日 00時55分58秒
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