帰って来たかえるのへや

その16)09月05日記


2007.9.05記)その16「そんな声が聞こえた気がした」


目の前でわが仔?に死なれたら、誰だって自分を責める。
だからわたしが落ち込んだ気分の時に
「ほら、お前が守りの手を離すからアカネが死んでしまったよ」などという
自責の言葉を唱えても、それが特別な事だとは思わない。
もしかしたらそれは本当の事かもしれないし。
だが、こういう考えはせっかく今までの関わりの中で
kaeruが学んだものを反故にしようとする、
いわば「悪魔の言葉」だとkaeruとしては考えている。
「見守ってみる」事はkaeruにもアカネにも良かったと
kaeruは一応評価している。

アカネの安全基地になれなかった事は
本当に自分をふがいなくも情けなくも思いはするが、
それはkaeruの側の問題も無しとは言わないが、
アカネの側がもともと持っていた問題が大きかったためだと「考え」ている。
「考え」が板につくまでには、
もちろん時々は後退した気持ちに堕ちてしまう時もある。
そんな時もある、それだけだ。

前向き?な時はこんなふうにアカネの死を考えてみる事もある。
アカネは今生もともと予定していた学びをもう終えたから、
見事クリアしたから、早めに神様に呼ばれたのだ、とか。
また別のもっと使いやすい体をもらえる権利ができたので
別の環境でさらなる成長をしたいから
思いきり良く今の生を振り捨てたのかも、とか。
何か今の体にいてはできない、やりたい使命を見つけたのだ、とか。

そんな不可知の世界を考え回していても仕方ない事なのだけど、
だってアカネの死はまるで予告つきの自殺のようだったのだもの...。


またうさんくさい話をします。
これはkaeruのまったくの想像だったのかもしれない。
でもアカネが亡くなって、
眠ったのかどうかわからないような最初の夜が明けた頃、
kaeruのこころにはこんな言葉が浮かんだ。

「お母さん、ありがとう」






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