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September 6, 2025
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 渡辺艦長には三木からも連絡が入っていた。
 (核兵器の開発か。リベルテはどんなに恐ろしいものか知らないんだよな。出来ると必ず使う。これはマズい。だから、できるまえに叩くつもりだ。)
 いずもは北上し、まやと合流して、マドラの港が目視できる沖に停泊し、かが、もがみ、あぶくまを待った。マドラの港にはリベルテの戦艦が迎え撃つように並んでいる。

 ・・・・・・・・・・・・

 日野一尉たち陸上の部隊は、すぐにマドラの街に入れる位置で待機していた。
 ロマスク帝国のアコリ少尉が「どうして攻めないのか?」と川本にしきりに尋ねたが、「さあ、分からない。日野さんに聞いてみて。」と答えるだけ。日野に聞いても、言葉が通じないから、無駄だった。

 川本は待機の理由を知っていた。教えなかったのは、秘密事項でも何でもない、理解させるのが大変だと思ったからだ。教えたら、どうやって日本と通信しているのだと聞いてくることは目に見えている。そんなことまで説明していたら、考えただけで気が重くなる。

 日野は輸送防護車の中で、哨戒ドローンから送られてくる映像を観ていた。手には撮影された街の航空写真を持っている。味方に被害者が出たことを気に病んでおり、もう被害者を出さないために、市街戦を避ける方法を探っているのだが、妙案が見つからない。

 「どうしたんですか、深刻な顔をして。向こうでは、まだ攻撃しないのかと言い寄られて、大変でしたよ。皆さんの士気が高すぎて。」
 「そうですか、ごくろうさま。」
 「どうしたんですか、おかしいですよ。」
 「いえ、実は・・・・部外者に行っても・・・」
 「部外者だから分かることもありますよ。それに言えば楽になる。」
 「・・・・実は、もう被害者を出したくないので、街の中で戦わない方法を探っていたが・・」とモニターの映像を指さし、「方法が見つからなくて。」と言った。
 「あは、そんなことですか。だったら、街に入らなければいいんです。」
 「そんな、街は広いのですよ。入らないなんて。」
 「以前、あなたが言ってたでしょう、自衛隊は接近戦は苦手だが遠い敵は叩けると。接近戦は避けて、遠い敵をたたけば、敵は逃げます。偵察ドローンで敵のいないことを確認して、街に入り、さらに遠くの敵を叩く。そうして進めば、広い街も、接近戦なしで攻略できると思いますよ。すみません。輸送防護車の安全なところにしかいない私が生意気言って。」
 「いえいえ、安全なところにいるのは私も同じです。だからこそ、部下を危険な目に会わせたくないのです。ありがとうございました。」
 そこへ、通信員が日野に耳打ち。

 「明日の朝、7時に攻撃開始、リベルテ国も同時に爆撃、そう連絡が入りました。」





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最終更新日  September 24, 2025 12:28:26 AM
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