Passagier's 家庭焙煎メモ

2008年12月01日
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カテゴリ: 雑記
おとりよせのゆうぜんさんより

実際の力量と比較すると、ヨーロッパのスケーターが高位にランクされること、国内2位から4位以下の選手はそれ以上の選手に比べてランキングが大きく落ちることになります。

後者については世界選手権(及びオリンピック)・欧州選手権・四大陸選手権の成績がわりと大きく反映されるためで、これらの大会には各国から最大3人までしか参加できないことによります。

前者については、先の3選手権(及びオリンピック)とグランプリシリーズのほかに、"Selected International Competition"とまとめられる国際大会の成績がランクに反映されるためです。ファインランディア、ゴールデンスピンザグレブ、カールシェーファー記念、ネペルメモリアルなどがこれに含まれます。過去の拙ブログでは「裏開催」などと呼んでいます。

具体的にはランキングするためのポイント計算の際、
世界選手権(及びオリンピック)・欧州選手権・四大陸選手権全ての結果で最高2400ポイント加算獲得できるのに対し、グランプリシリーズ及びファイナル全ての結果で最高2400ポイント、
"Selected International Competition"全ての結果で最高1000ポイント の加算がされます。

"Selected International Competition"は年に10大会前後成立するようですがほぼすべてヨーロッパ開催です。場所的にヨーロッパの選手が非常に容易に参加できるのに対し、アジアや北米の選手は経済的時間的に大変な負担です。実際ヨーロッパ以外の参加選手はかなり少ないです。

もっともこれが不公平かと言うとそうともいえません。

現行の世界ランクはグランプリシリーズ招待の基準を決めるものであって、それ以上のものではありません。グランプリシリーズはもともと各独立したコンペティションをシリーズ化しただけのもので、シリーズに含まれないコンペティションも価値の低いものではないといえます。経済的な負担をしてコンペティションを開催し、フィギュアスケートの発展により貢献している地域が、グランプリシリーズでも有利になるということは興行として妥当であるともいえます。

"Selected International Competition"と認められるには、数カ国からの参加がありジャッジも数カ国から出されること、とルールがあるようです。アジアフィギュアスケーティングトロフィーという大会が前回は台湾で、今冬は香港で開催されますが、これが"Selected International Competition"になるよう努力しているところなのでしょうか。

ヨナが真央と並ぶ女王であるうちに韓国もぜひひと大会。中国杯に冠つけるより先にすることがあるだろ、サムソン(笑)

現在の世界ランクではマオ・ヨナをかわしてコストナーが1位です。力量評価としては信頼性がありません。現時点での女子世界ランクのポイントからこの"Selected International Competition"のポイントを除外してランキングしてみたら次のようになりました。ランクはジュニアと共有ですのでシニア大会に出ていない選手も並んでいます。

加工後
ランク
選手名 世界ランク
1 Mao ASADA JPN 2
2 Yu-Na KIM KOR 3
3 Carolina KOSTNER ITA 1 down
4 Yukari NAKANO JPN 4
5 Miki ANDO JPN 5
6 Caroline ZHANG USA 8
7 Joannie ROCHETTE CAN 10
8 Sarah MEIER SUI 6 down
9 Kimmie MEISSNER USA 11
10 Mirai NAGASU USA 12
11 Rachael FLATT USA 14
12 Ashley WAGNER USA 15
13 Laura LEPISTO FIN 7 down
14 Julia SEBESTYEN HUN 9 down
15 Fumie SUGURI JPN 20
16 Jenni VAHAMAA FIN 16
17 Kiira KORPI FIN 13 down
18 Mira LEUNG CAN 26
19 Emily HUGHES USA 27
20 Alena LEONOVA RUS 24
21 Alissa CZISNY USA 21
22 Beatrisa LIANG USA 25
23 Elena GLEBOVA EST 17 down
24 Elene GEDEVANISHVILI GEO 19 down
25 Rumi SUIZU JPN 31
26 Susanna POYKIO FIN 18 down
27 Nana TAKEDA JPN 32
28 Stefania BERTON ITA 22 down
29 Yuki NISHINO JPN 33
30 Kristine MUSADEMBA USA 34
31 Na-Young KIM KOR 40
32 Binshu XU CHN 41
33 Alexe GILLES USA 42
34 Valentina MARCHEI ITA 23 down
35 Katrina HACKER USA 43
36 Cynthia PHANEUF CAN 44
37 Sonia LAFUENTE ESP 36 down
38 Sarah HECKEN GER 34 down
39 Myriane SAMSON CAN 45
40 Joshi HELGESSON SWE 39 down
41 Melissa BULANHAGUI USA 47
42 Svetlana ISSAKOVA EST 48
43 Satsuki MURAMOTO JPN 50
44 Jenna MCCORKELL GBR 29 down
45 Aki SAWADA JPN 52
46 Anastasia GIMAZETDINOVA UZB 53
47 Elena SOKOLOVA RUS 55
48 Shoko ISHIKAWA JPN 57
49 Diane SZMIETT CAN 58
50 Angela MAXWELL USA 60
57 Tugba KARADEMIR TUR 38 down
59 Ivana REITMAYEROVA SVK 28 down
63 Viktoria HELGESSON SWE 37 down
76 Tamar KATZ ISR 49 down
82 Annette DYTRT GER 51 down
86 Akiko SUZUKI JPN 30 down
91 Viktoria PAVUK HUN 46 down

先の投稿のように世界選手権や四大陸選手権に出られない鈴木選手は、ここ2年裏開催で頑張ってポイントを稼いでいましたので、現行30位から派手に下がっています。鈴木選手を除けば、実際加工後ランクが世界ランクより下がるのはほとんどヨーロッパ選手です。






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最終更新日  2008年12月05日 00時12分31秒
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