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すずめちゃんのお話



すずめちゃんのお話


あれは小学校3年生くらいの頃
一学年上の近所の男の子が、すずめを持ってきた
側溝に落ちていたのを拾ってきたらしい

すずめ1

足だか、羽だかを怪我していて、飛ぶことが出来なかった
私が動物好きなのを知っていて「あげる」と言って持って来た
雛ではない。 もう大人・・・

すずめは人に慣れないと聞いていたので、おっかなびっくり受け取った
手のひらに乗せると、じっとしている
怪我をしているためか、動かない
そしてまるで自分の家のように、
私の手の中でプルプルしたりして落ち着いている

やーーん、きゃわいい~~~~!!!!

それからの私は、すずめちゃんに夢中
どんな時も手のひらの中
そして彼(彼女かも)も、そこがお気に入り

怪我が治って飛べるようになっても、すぐ手のひらに戻ってくる
すずめってこんなに可愛い物なのか・・・・

大人のすずめがどんな物を食べるのか分からない
子供心に田んぼを狙うすずめの図を思い浮かべる・・・
あーー!お米!
お米をあげてみる・・・が、食べない
えぃ!ごはんをあげちゃえ!!・・・あ!食べる!

そしてこの子はそうめんが大好きだった!!!
茹でた長いそうめんを一本、上から垂らす
口で受け止めて、それは上手にクイクイと食べる
(つるつると言うわけには行かなかったけど)
この姿が何十年経った今も、妙に焼きついている

どのくらい一緒にいたか、今はもう、思い出せない
どんな時も一緒にいた
いつも私の手の中
それはほんとに可愛かった
こんなになつくすずめって、きっと世の中にこの子だけだったろう

大人になってから飼われたのに、私を信頼しきっていた
世界中で私の手の中が一番安全と思っていたのだろう

だけど、ある日
その信頼を私は裏切ってしまった・・・・
思い出したくもない、でもあの光景は頭にこびりついて
一生忘れる事も出来ない・・・

いつものようにすずめちゃんと一緒に外へ遊びに行った
そう、この子は外へ行っても飛んで逃げると言う事をしなかった
数人の友達と手の中のすずめちゃんと・・・

そこに目の前の塀の上に猫が来た・・
すずめちゃんを両手で覆う
でも、猫との距離は結構あった
子供って馬鹿だよねーー

友達にそそのかされて、ちょっと猫にみせてやれと・・・
絶対届かないと思った
すずめちゃんをちょっと猫に近づけて見せた
どう考えたって届く距離ではなかったのに・・・・
届いてしまった・・・・

その速さは声も出ないくらいのスピードで
すずめちゃんを持って行ってしまった

凄いショックで落ち込んだ
すずめちゃんの信頼を裏切ってしまった自分に
悔やんでも悔やみきれない自分の行いに・・・・
真っ暗になった

何日も何日も後悔の念が押し寄せる
あまりの自分の落ち込みに、こう思った
「何年か経てば、きっと思い出は薄れる・・忘れちゃうかもしれない」
でも、忘れられないもんだね

あの場面は後悔の念とともに、一生私を追いかける







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