介護天国

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2005年08月16日

介護殺人に懲役12年（認知介護）

カテゴリ：暮らしと健康(介護）

介護天国（8月17日号）
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「敵を知り己を知れば・・・」。
認知症の人が徘徊するのにも
それなりの理由があるのです。
それを知っていたら「介護殺人
懲役12年」などの事件は
起きなかったはずです。

今週のテーマ：　
　　　介護殺人に懲役12年
　　　　　　　　　（認知症の介護）

１「食事に毒が入っている。」と不安
がった場合、その不安を一緒に感じて
あげると気持ちが落ち着く。認知症の
人は、相手が自分の言うことを繰り
返し確認すると安心する。

認知症になったら何も判らなくなると
いうのは誤解。徘徊や暴言にも理由が
あると見て尊敬の念を持って接する
ことが重要。「毒は入ってない。」と
介護者の考えを押し付けではならない。

これが、米国で最近注目されている
認知症への接し方(validation therapy)。
（朝日新聞、1/20/05)

（編集者ごくらくとんぼのコメント）
「この療法は、認知症の人の押し込めていた
感情を解放して心身の状態の改善を目指す。」

２　認知症は70歳以上の人が大半を
占める。うち6割がアルツハイマー病
女性のほうが多い。

病気の初期段階だと薬が効きやすく
介護もしやすい。周囲の人がちょっと
した「変化」を見逃さないことが重要。
例えば、同じ物を何度も買ってくるとか。

そしたら「物忘れ外来」や「脳ドック」
で検査を受けよう。

物忘れ外来
東北大病院
筑波大病院
国立精神・神経センター

痴呆に関する専門医の検索

（朝日新聞、1/20/05)　
「早期発見、早期治療。」

３　認知症は青年期中年期から始
まっており15年先の発症予測も可能。
８５％の確立(米ニューヨーク大の研究
チーム）

記憶の中枢である脳の海馬という部分
の活動低下をＰＥＴで画像診断。脳が
活発に活動しているときは、エネルギー
源の葡萄糖が盛んに消費される。
その消費量が低くなると発症。
（朝日新聞, 6/22/05)

「進行はゆっくり。」

４　予防には野菜ジュース。(米の国際
会議）発症のリスクが4分の一に抑え
られる。65歳以上、2000人を10年間
追跡調査

野菜や果物のジュースに含まれる
ポリノフェールや葉酸などの抗酸化
物質が効いていると考えられる.
バランスよく食品で摂ると、これらの
物質が活用されるようだ。

ポリフェノール（蜂蜜のプロポリスとは
別物）。活性酸素を除去し老化を防ぐ。赤
ワイン、バナナ、春菊納豆、ぶどう、りんご、
緑茶などに多く含まれる.また、ポりィフェ
ノールは体内に蓄積されないので、
ポリィフェルーノを含む食品を三度の
食事の際に摂るのが良い。

葉酸
ビタミンＢの一種。レバーやほうれんそう
のような緑黄色野菜に多く含まれている。
水溶性ビタミン。血液の成分であるヘモグロ
ビンの合成に不可欠。

ポリフェノールや葉酸は、「健康食品」
としても盛大に売られているが、
食品から摂ったほうが安全・確実。
健康食品は、アカンと思います。

「健康食品」に走るまえに基本となる
食事で栄養のバランスを根本から
正していくことが大切です。

（認知症について。）
関連資料（介護天国ＢａｃｋＮｏ．）

「健康食品は医師に相談
したほうが無難。」

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