黄門

黄門

第三の時効


著者名:横山秀夫
出版社:集英社

感想:
 横山秀夫の2冊目を読んだ。短編集なんだけど、一本の小説といってもいい。これは警察小説で刑事同士の人間関係を描き、「クライマーズ・ハイ」では新聞社内部を描いていたから、職場内の人間関係を描くのが得意なんだろう。W県警察本部捜査第一課の3つの班の確執と容疑者追求の展開が面白い。3班の班長がそれぞれが印象的に描かれていて、犯人追求が思わぬ方向に展開して、緊張感とはらはら感が楽しめた。
 うまい、面白い。だけどやっぱりどこか謎解きがメインで、人物描写が希薄なような気がする。


点数:75
スリル  ☆☆★★★
泣ける  ☆☆★★★
ドキドキ ☆☆☆★★



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