黄門

黄門

勝負師の妻


著者名 藤沢モト
出版社 角川書店

 囲碁棋士「藤沢秀行」の奥さんがはちゃめちゃな人生を送る夫を冷徹な目で描いている。なにがはちゃめちゃってこういう生き方ができる人が世間からはじき飛ばされずに存在しているってことが不思議なくらい。時代が許したのか、現代では許されないような気がする。酒におぼれ、家族に暴力をふるい、幾多の女性とつきあい、はては正式な子供以外に母親の違う3人の子供をもうけ、競輪競馬に狂い、借金を重ね破綻・・・これでもかというくらい絶望的な状況でも著者は明るい。
 NHKのドキュメント番組でも最後の無頼派棋士と銘うってやっていたけど、碁盤に向かっている時の顔と酔っ払ってるときのスケベ親父の顔とのあまりの違いに、唖然とした。


点数 80
スリル  ★
泣ける  
ドキドキ ★


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: