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2009.05.29
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ぼくの住んでいる地域の特徴は、山がない代わりに丘が多い点である。
日本では、東北、首都圏、関西のいずれに住んでいたときも、東西南北どちらかを向けば背景に必ず山があった。
今住んでいる地域はもともと氷河期の終わり頃は(現在の)五大湖の湖底だったのだろうが、こんななだらかな丘が地平線の果てまで延々と続いている。

470chantal.jpg

この地形が自転車のトレーニングには最適である。
アメリカとの国境の街に住んでいた頃は、デトロイト川の土手(約5m)が最大標高であり、何キロ自転車を走らせようがまっ平らで、ちっとも脚が鍛えられないのであった。
しかし今は家を出て東西南北どちらに500mも走れば必ず坂に突き当たる。どこに行くにも坂を上らなければならないし、いったん下った坂は家に戻るためにはあとで必ず登らなければならない。

坂といえば思い出すのは高校時代のことである。
オレの通っていた学校は進学校であるにも関わらず運動部が強いことで知られていたが、その理由として誰もが指摘していたのが、学校が高台のてっぺんにあり、生徒のほとんどが自転車で通学していた点であった。学校に通うのに生徒の大半が毎朝自転車で坂道トレーニングをしていたわけで、通学するだけで足腰と心肺能力が鍛えられていたのである。

思えばこの坂が半端では無かった。東西南北どの方角から通学してこようが、標高0mから標高150mまで登らなければならないのだが、これが長くてややなだらかな坂から心臓破りの急坂までの組み合わせであった。とくに心臓破りの急坂は「全力で漕げば何とか自転車から降りずにてっぺんまでたどり着けるギリギリの勾配」であり、毎朝が「登り切れるか、挫折して途中で自転車から降りるか」という自分との闘い、葛藤であった。

steep-hill-to-bike-up-by-steffe.jpg



引越して約1年、ようやくこの恐怖感から開放されたような気がする。
この周辺の坂道は東西南北20キロ半径内はほぼ走り尽くしたが、何べんもその坂を征服しているうちに、どんな急坂でも自転車で登りきれない坂はもうない、という自信がついてきた。いちばん勾配のキツイ急坂でも、いちばん軽いギアにして立ち乗りで地道にペダルを漕ぎ続ければ、気がつくと坂のてっぺんに到達しているものだ。...そう思うと、もう自転車で外出するときの葛藤も感じなくなってきた。まあ、そんな自信がついたのは、1年間のトレーニングの成果というより、さいきん10数万円出して買ったカーボン製の車輪のおかげというのも事実ではあるのだが(笑)。

まあ、マラソンを始めたのといい、アイアンマンを目指すことにしたのといい、究極のところは自分を追い詰めて、自分とたたかって、自分に克つという経験がしたかったのだと思うのだが、この「坂道の恐怖」を克服したというのは、アイアンマン本番まであと3ヶ月を残すのみとなった今となってようやく「自分に克つ」自信がついたということなのかも知れない、とちょっとだけ思った。(おわり)





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Last updated  2009.05.30 13:57:48
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Re:坂道(05/29)  
風任  さん
この日記だけ読んだら、ハルジさんがスポーツ大好き明るい好青年だとしか思えません。

中国で自殺志望者を突き落としたオッサンの動画をたまたまテレビで見ました。オッサンは、「人に迷惑をかけているのに腹が立ってやった」とインタビューにこたえ、落とされたオヤジは病院のベッドで「下のエアクッションの空気が足りなかったせいで尻を打って痛い」と言ってました。ほのぼのした話ですねえ。
(2009.05.30 23:06:39)

Re:坂道(05/29)  
放浪の達人  さん
そんな高校に行かなくて良かったです。
坂の手前で引き返してただろうなあ。
おっと、その前に進学校じゃ合格すら出来なかったか。(笑)
(2009.05.31 00:19:18)

Re[1]:坂道(05/29)  
郡山ハルジ  さん
風任さん
ほうろうさんが前日の日記を引用してボクちんのことを鬼畜よばわりしているのを見て、このままではみんながボクのことを誤解してしまう、笑顔が爽やかなトライアスリートらしい日記を書かなければ!と焦って、この日記を書きました。
(2009.06.01 10:11:20)

Re[1]:坂道(05/29)  
郡山ハルジ  さん
放浪の達人さん
>坂の手前で引き返してただろうなあ。
-----
仕事では常人には真似できない根性を発揮する人が意外な発言だよなあ
いずれにせよホウロウさん並みの体力の持ち主にとってはあの程度の坂は屁でもなかったかも知れませんけどね
(2009.06.01 10:18:25)

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Comments

放浪の達人 @ Re:椅子取りゲーム(04/02) う~ん、わかるなあ。 僕の場合はコロナ禍…
郡山ハルジ @ Re[1]:生まれ育ちについて感謝していることその1(03/07) 放浪の達人さんへ 母国が実家の延長線にあ…
郡山ハルジ @ Re[1]:生まれ育ちについて感謝していることその2(03/07) 放浪の達人さんへ いやあ〜、きっと万に1…
郡山ハルジ @ Re[1]:生まれ育ちについて感謝していることその2(03/07) エンジェル フェイスさんへ ワハハハ、笑…
郡山ハルジ @ Re[1]:生まれ育ちについて感謝していることその3(03/09) 放浪の達人さんへ ほうろうさんは少なくと…

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