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2009.08.21
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カテゴリ: 今日の出来事

日加協会の知人からEメールが転送されてきた。
映画の配役エージェンシーから日加協会へのEメールだ。
場面の一部をトロントで撮影する映画に出演する日本人を探しているという。

あくまでハリウッド映画なのだが、経費節減のために一部をカナダで撮影することは珍しくない。ただ、カリフォルニアと違って、トロント近辺在住の日系人俳優の数は限られているだろうから、役柄によってはシロウトでも構わないからと、日加協会に助けを求めてきたのだろう。エキストラとかわりない、セリフもないチョイ役に違いない。

せっかくの知人の好意を無にするのも申し訳ないので、その配役会社にいちおう打診のEメールをしてみた。
すると、翌日すぐに電話が掛かって来て、オーディションを受けて欲しいという。仕事が終わった後の時間でいいらしいのでOKしたら、Eメール添付で脚本の一部が送られてきた。近未来のアクション・ホラー物か。しかもシリーズ第4作目らしい。オレの役は「キャプテン・ホタカ」だという。ちゃんと名前もセリフもある役か(笑)。

映画のタイトルをGoogle検索してみたら、もともとは人気のシューティング・ゲームだったものを同じ名前で映画化したものらしい。しかもシリーズ1作目は公開直後の興行収入が全米第1位だったとのこと。オレ個人は初耳だが、なにせ4作目まで続編が出るくらいだから、結構本格的な映画じゃないか。

Eメールの住所をたよりに指定の日時にトロントにあるその配役会社に出向くいたところ、そこはダウンタウンの外れの住宅地にある一軒家だった。
映画の撮影所を兼ねるようなビルを想像していたのだが、一軒家の玄関のドアに「××× Casting」という会社名の看板が掲げられているだけなのだ。一瞬、ホントにこれがオーディション会場なのだろうかと疑問に思う。玄関のインターフォンで名前を名乗ると、確かにここだ。玄関から入って奥の待合室で待っていて欲しいという。


…すると、廊下の突き当たりにちゃんと待合室らしき部屋が現れ、オーディション待ちと思われる日本人が数名座っていた。日本語であいさつしたら日本語が返ってきたので日本人なんだろうと思っていたが、みなネイティブの英語で会話していた。テーブルの上の入室ログを見たら、みんな苗字は日本名だが、ファースト・ネームは西洋の名前だ。そうか、みんな日系カナダ人なのだ。

しかも入室ログには「エージェント欄」があって、ちゃんとエージェント会社/芸能事務所の名前を書いている人もいる。言われてみると、みんな長身でシロウトばなれしたイケメンの兄チャンばかりじゃん。そうか、プロの俳優もこのオーディションを受けているのだ。…っていうか、ここで日加協会からのEメールで来たシロウトはオレだけか?(笑) 

まもなく、配役会社の人と思われる若い白人の男に伴われて40代とおぼしきオッサンがドアの向こうから出てきた。オーディション終えたところのようだ。いかにもアメリカ映画に日本人役で登場しそうな、日本人男性のステレオタイプを絵にしたような外見の男だ。ちょっと林家こぶ平に似ている。…しかしこのオッサンも、オーディション待ちの連中に英語で話しかけている。「いやー、アガっちゃってダメだったよ、まだまだ本職の方は辞められないや~」といった意味のことをおどけて言っている。額面どおりに受け取れば、副業で俳優をやっているのだろうか。

すると、オッサンはオレが日系カナダ人ではないと察したものか、オレには日本語を交えて話しかけてきた。話を聞いたところ、このオッサンも「キャプテン・ホタカ」の役でオーディションを受けたらしい。
キャプテン・ホタカは、東京・渋谷にある架空の国際企業の警備責任者で、脚本には「40代後半、鍛えられたプロの兵士といったタイプ」と書かれている。そんな日本人はトロント近辺にちょっと存在しそうにないし(笑)、存在したとしても仕事が忙しくて映画に出ている暇なんてないだろうから、この役でオーディションを受けるのはオレだけかと思っていたのだが、そうでもないのか。

しばらくしてオレがオーディション部屋に呼ばれた。部屋は10畳間くらいの広さで、中央の三脚にビデオカメラが設置され、台本などが置かれた小さなテーブルと、隅にカウチが1つ(やっぱりどこのオーディション部屋にもカウチがあるものなのか(笑)?)。オレを呼びにきた白人の兄ちゃん以外に、いかにも業界風の年齢不詳の東洋人のネーちゃんがカメラとテーブルを行ったり来たりしている。ネーちゃんは業界人っぽい気安い口調でオレの名前などを聞くと、「じゃあまず自分自身について簡単に話してね。カメラはそんなに気にしなくていいから。カメラを見て話してもいいし、私の方を見て話してもいいから。」と指示する。オレはもともとエキストラ役だと思って来たので、カメラを前にしても全然緊張感はない。

「キャプテン・ホタカ」はセリフが5つくらいで、出番はせいぜい30秒程度である。もともと英語で書かれた脚本のセリフを、役者自身が日本語になおして言うことになっている。しかし配役会社のこの2人は日本語が分からないっぽいし、日系人が不自然でテキトウな日本語で話してもどうせ分からないんだろうな…などと思う。でも、どうせこの映画は日本での興行を想定していないのだろうから、日本語の自然さなんてきっとどうでもいいのだろう。

あくまで初回オーディションなので身振りまでは求められなかったものの、どうもオレの演技は緊迫感が足りないらしく、3テイクほど撮られた。3回目のテイクで「十分だ」と思われたのか「こりゃダメだ」と思われたのかは不明だが(笑)、もうそれ以上はしつこく演技を求められることはなく、あっさりと開放された。思えば、その後のステップなどの説明を受けなかったし、あれは業界では「不合格」を意味していたのかも知れない(笑)。

…ま、いい経験だった。
SFアクション・ホラーなんて興味ないけど、この映画が公開されたら、「キャプテン・ホタカ」をどんヤツがどんな風に演じているのかを見るためだけのためにも、観に行ってもいいかな…と思った。





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Last updated  2009.08.23 08:52:52
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Re:オーディション(08/21)  
放浪の達人  さん
映画を観たらキャプテン・ホタカの役をトイモイさんがやってたら面白いね。

>「40代後半、鍛えられたプロの兵士といったタイプ」
(2009.08.23 10:35:06)

Re:オーディション(08/21)  
風任  さん
1週間後にアイアンマンに出る、とアピールしたらオーディションに通ったかもしれませんよ、マジで。
(2009.08.23 22:04:13)

Re[1]:オーディション(08/21)  
ハルジ さん
放浪の達人さん
>映画を観たらキャプテン・ホタカの役をトイモイさんがやってたら面白いね。
-----
「は~い、正門の警備でーす」
「会長のスミスだ」
「え~?オレは会長ちゃうで~」
「オレが会長だ!」
「ああ、ハロー会長!どうですか景気は?ヘラヘラ」
「中央管理室との交信が途絶えたのだが、そちらは異状ないか」
「えへへ、そうなんや~、大変やねえ、こっちはみんなエエ塩梅ですわ~」
「ホントに異状ないのか?侵入者の形跡はないか?」
「う~ん、どうかなあ、よー分かりまへんわ~。侵入者?まーどうでもエエですやん、ほなサイナラ~」
(2009.08.24 03:58:35)

Re[1]:オーディション(08/21)  
ハルジ さん
風任さん
>1週間後にアイアンマンに出る、とアピールしたらオーディションに通ったかもしれませんよ、マジで。
-----
この業界の人は「アイアンマン」と言ってもSF特撮映画のアイアンマンしか知りませんから、「何の役で出るんだ」とマジで聞かれたと思います
(2009.08.24 04:00:52)

Re:オーディション(08/21)  
VeryBerry  さん
ブログ仲間から国際スターの誕生するのを期待してます
見た目は絶対こぶ平よりはハルジさんの方が近いと思うんで、もしこぶ兵がホタカだったらよっぽど演技が・・・
(2009.08.24 18:29:33)

今日テレビでアメリカ(カナダではなく)  
トイモイ  さん
でインタビュー受けてた人がハルジ氏そっくりで、この日記を読んでいたもので、サクラ役でデビューしたのかと思いました。そっくりなのは、アイアンマンの恰好していたからかもしれません。 (2009.08.25 00:36:04)

Re[1]:オーディション(08/21)  
はるじ さん
VeryBerryさん
>こぶ平よりはハルジさんの方が近いと思うんで、もしこぶ兵がホタカだったらよっぽど演技が・・・
-----
チョイ役の日本人が、シリアスなアメリカ映画の中で軽いギャグをかます形で登場することがよくあるので、こぶ平にもかなり分があります (2009.08.25 08:11:55)

Re:今日テレビでアメリカ(カナダではなく)(08/21)  
ハルジ さん
トイモイさん
>でインタビュー受けてた人がハルジ氏そっくりで、この日記を読んでいたもので、サクラ役でデビューしたのかと思いました。
-----
プロのサクラ役みたいな職業はオイラの理想です
「エーウソー、水でこんなに汚れが落ちるの~?」
「あ~やっぱりフォードは内装が広々してていいですネ!日本車なんてもう流行りませんよ!」
「それは本当です。日本人のはエンピツくらいの太さしかありません」 (2009.08.25 08:20:16)

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放浪の達人 @ Re:椅子取りゲーム(04/02) う~ん、わかるなあ。 僕の場合はコロナ禍…
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