上池台、いぶき野経由、南栗橋ゆき

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豪華寝台客車・夢空間

豪華寝台客車「夢空間」-車内・寝台券の記録

豪華寝台客車「夢空間」はバブル期の平成元年に製造。定員6人の寝台車、食堂車、ピアノやバーカウンターもあるラウンジカーの3両で構成され、大手百貨店が手掛けた豪華な内装が話題になった。寝台特急「北斗星」(上野-札幌)に連結したり、団体専用の臨時列車として使用されてきた。

「夢空間」の寝台車:オロネ25 901「デラックススリーパー」は、特別室「エクセレントスイート」を1室、2人用個室「スーペリアツイン」を2室備え、1両の乗車定員がわずか6名、しかも全室にバスルームも設置という、とんでもない豪華な車両である。

夢空間(Wikipedia)

平成4年のことだが、当時懇意にしていたJRの人に「夢空間の寝台券、取れたら取ってみて」と、取れるはずがない(程の人気だった)ので、冗談交じりに話していたら…なんと、取ってしまったのだ!

せっかく取っていただいたものを、いらない、という訳にもいかず、かといって素敵なパートナーも残念ながらいなかった当時、知人の男性とともに、野郎2人で乗車した。

内装はほとんどホテルのツインルームに近いので、列車内とは思えない部屋である。

ちなみに、「北斗星」に連結されている、1人用A個室「ロイヤル」室内のシャワー室(兼・洗面台&洋式トイレ)よりも広い、トイレつきユニットバスまであるから驚きだ。

「夢空間北斗星」の「デラックススリーパー」A寝台2人用個室「スーペリアツイン」乗車時の、室内写真。

平成4年5月末、乗車時に撮影した「スーペリアツイン」室内の写真を紹介したい。

↓どう見ても「客車の中」とは思えないユニットバス。写真中央に、かろうじて「北斗星」のA1人用個室「ロイヤル」で供される、緑色の袋の洗面セットがあるので「北斗星」だと認識できる。


↓室内にはホテル同様にテレビが備え付けられているほか、NTTのカード式公衆電話まであった。


↓「夢空間北斗星」乗車中の筆者。2人分の「北斗星」ヘッドマークデザインのコースターを持って記念撮影。


↓「夢空間北斗星」スーペリアツインの室内。シングルベッドが2つ、線路と平行して室内に備え付けられている。


↓函館駅停車中の「夢空間北斗星」。なぜか「エルム」のヘッドマークを付けていて、これはこれで貴重な写真となった。2両の機関車の後ろに、「夢空間」独特の、緑色の展望食堂車が連結されているのが見える。


↓函館駅停車中、車外へ出て、宿泊した「夢空間北斗星」スーペリアツインの窓を記念撮影。左側の2枚に分割された窓の部分と、右の大窓部分の左枠までが、ベッドの長さに相当している。


↓「夢空間北斗星」デラックススリーパーの通路。ホテルの廊下をイメージして作られている。


↓「スーペリアツイン」のベッドに横たわる筆者。函館駅を過ぎても、「特急」とはいえ「臨時列車」なので、定期特急「北斗」を何度か先に行かせて、のんびりと札幌を目指していた。


↓ベッド側より見た室内。筆者の背中後ろ側のドアが、ユニットバスルームになっていて、写真左側のTVの後ろのドアが、通路へのドア。


↓ユニットバスルームのドアを開けてみた写真。


↓「カード式公衆電話」を使ってみる素振りの筆者。


↓室内にはベッド2つのほか、固定されたミニチェアも、ご覧のように備えられている。


↓「ミニチェア」側から撮影した「スーペリアツイン」のベッド。壁の向こうが、客車通路とは想像できない構造だ。



「夢空間北斗星」の「デラックススリーパー」A寝台2人用個室「スーペリアツイン」乗車時の寝台券。

↓「夢空間北斗星83号」の2人用A個室寝台券。特急料金¥6,180は、¥3,090(1人当たり。当時は消費税率3%だった)、個室寝台料金は2人分で税込¥50,000円、1人当たりでも¥25,000もする。


↓ちなみに、前年の8月に「夢空間わくら」の、ツインデラックス(「夢空間」車両ではなく、北斗星に連結されている2人用A個室)を知人がゲットし、同行した。この時の寝台券は知人が持っており、筆者はコピーを貰った。寝台料金比較のために参考として載せたい。A2人用個室で¥26,260、1人当たりにすると¥13,130なので、A1人用個室料金と同額。


↓「夢空間わくら」に乗る際に、行きは「北陸」のA1人用個室寝台「シングルデラックス」を利用した。A1人用個室料金¥13,130となっている。


寝台料金比較のために載せたが、このように「夢空間」の寝台料金が、いかに「夢」の料金だったか、ということがわかる。
結構な投資となったが、おかげで貴重な資料を残すここが出来た。

現在は第3セクターとなってしまったが、当時のJR九州・阿久根駅の方には、この寝台券の入手にあたり、大変お世話になった。当日記にて改めて御礼申し上げます。


「夢空間わくら」乗車時に撮影した「ダイニングカー」と「ラウンジカー」車内点景。

「夢空間北斗星83号」では「スーペリアツイン」室内でまったり過ごしたが、その前年に乗車した「夢空間わくら」では、夢空間車両の目玉である食堂車「ダイニングカー」と、ロビーカー的要素を持つ「ラウンジカー」をゆったりと楽しんだ。
「夢空間シリーズ」としてあわせて紹介したい。

↓下り「夢空間わくら」を牽引したEF81型機関車。平成3年9月21日、金沢駅にて管理人撮影。


↓「夢空間わくら」のマークが出た電源車。


↓「夢空間」の目玉車両の1つ、展望車風食堂車のオシ25 901「ダイニングカー」。同じく金沢駅にて。


↓「北斗星」の食堂車は完全事前予約制だが、このときの「夢空間わくら」は当日オーダーだった。「夢空間わくら」食堂車で食べたハンバーグステーキセット。


↓こちらは、ハンバーグステーキセットに付いてきたデザート。


↓営業終了後の食堂車車内を撮影。展望部分はこんな感じだった。


↓夢空間車両の「ロビーカー」的存在のオハフ25 901「ラウンジカー」車内。営業はしていなかったが、中央にバーカウンターがあった。


↓バーカウンターの手前には「自動演奏ピアノ」が置いてあった。この日は、演奏希望の乗客がいたので、車掌さんが自動演奏を解除し、乗客自らがピアノを弾いてくれた。


↓終着の新宿駅にて。左側は筆者。右側の女性2名が、車内でピアノ演奏を披露していただいた方。記念撮影に快く応じていただいた。
【業務連絡】もし、当日「ピアノ演奏を披露していただいた方」、このブログを拝見された場合、当ブログトップページ右側「メール」の下にある「メッセージを送る」機能にて、筆者宛ご連絡下さい。この写真(目隠しなしのもの)差し上げます♪(平成3年9月22日に「夢空間わくら」にて車内(ラウンジカー)でご一緒された方です)


まだ車齢19年という時点での引退は非常に惜しい。「カシオペア」や「サンライズ」といった個室寝台主流の車両の流れをつくったきっかけでもある車両であり、スクラップなどにせず、「鉄道博物館」などでの保存を期待したい。

平成20年3月29日-最後の団臨「夢空間」回送を捉えて-。

↓「虹釜」ことEF81 95に牽引される夢空間編成。


↓展望車を兼ねた食堂車。「夢空間北斗星」でも人気を集めた。


↓最後の団臨は品川発盛岡行き「夢空間」。デラックススリーパーの寝台は発売せず「部屋の見学のみ」の設定。宿泊はすべて24系B寝台車扱いとなっていた。


↓まだエンジンのかかってなかった電源車。「回送」表示は、回送中なのでやむを得ないが「夢空間」表示が出て欲しかったショットであった。


↓「夢空間」の売り物の「デラックススリーパー」。1両で3部屋、定員6名という客車は、2度と登場しないことだろう。


↓ブルートレインの「ロビーカー」に相当したラウンジカー。カクテルラウンジや自動演奏ピアノを備えていた。


↓この車両の保管はできないものか-ダイニングカー。「鉄博」のレストランに使えそうだが…


↓大宮駅に停車中の夢空間編成。


↓「ダイニングカー」のロゴ。食堂車に独自のロゴがついたのはこの客車だけだ。



↓大きな窓ガラスも、ダイニングカーの特徴であった。




↓少しブレてしまったが、デラックススリーパーの方向幕部分。「夢空間」の表示も、これで見納め。


以下、MSN産経ニュースより引用-

 バブル期に製造された超豪華寝台客車「夢空間」が3月30日朝、ラストランの終点・盛岡駅に到着、19年の歴史に幕を下ろした。3月29日夜には始発の品川駅に鉄道ファンが詰め掛け、“バブルのあだ花”と揶揄(やゆ)されることもあった異端の名車を見送った。

「夢空間」は平成元年に横浜市で開かれた横浜博覧会の展示車両として登場。ヨーロッパの「オリエント急行」に刺激を受けたJR東日本が、豪華列車に対する需要を調査するため「見せる」ことを目的に製造した珍しい試作車だった。

 定員6人の「デラックススリーパー」、バーカウンターを備えた「ラウンジカー」、展望車を兼ねた「ダイニングカー」の3両で構成。3つの大手百貨店がそれぞれ内装デザインを手掛けた。

 「デラックススリーパー」のテーマはクラシックな調度類と当時の最新AV機器を組み合わせた「オールドニュー」。国内唯一のバスタブ付き車両で、カセットデッキ、ビデオデッキ、BSチューナーが並ぶセットは今ではむしろ懐かしい。

 「ラウンジカー」のテーマは「知的遊空間」。バーカウンターとアップライトピアノが目を引く。揺れるためカウンター上部で逆さにつるされた飾りワイングラスは固定、さらにピアノの調律が難しいのが玉にキズだが、豪華客車の中で米南部の安酒場のように調子っぱずれなカントリーを奏でるのも一興か。

 横浜博では191日間で約79万人が訪問。その後、他の寝台客車を連結し臨時の団体専用列車として運用されてきたが、老朽化のため引退することになった。

 「夢空間」を参考にした寝台特急「カシオペア」(上野-札幌)と「トワイライトエクスプレス」(大阪-札幌)が人気を集める中、バブル狂乱の象徴のように取り上げられることもあった不遇な存在だったが、鉄道ファンの間では高い人気を誇り、インターネットのみで扱ったラストランのチケットは発売当日に完売。166人の乗客が連結したB寝台車に宿泊し、二度とつくられることはないであろう豪華車両をじっくりと観察、「夢空間」を“看取った”。

(記事引用終わり)

…24系客車といえども、この3両はJRになってからの純粋な新造車両。まだまだ十分に走れるだろうが、運転する列車としての採算が合わなくなってきたのも確かだ。

 一時期は、デラックススリーパーを利用した北海道往復ツアーが100万円で売り出されたこともあったほどだ。

 さすがに100万円払って乗る余裕もなく、何とか通常の特急料金と寝台料金のみで乗れないかと、懇意にしていたJRの人に「夢空間の寝台券、取れたら取ってみて」と、冗談半分に頼んでいたら本当に取ってしまい、せっかく取れた寝台券なので「スーペリアツイン」を乗ったのが今から16年前。お金はかかったが、貴重な体験が出来てよかった。

↓回送夢空間その1-デラックススリーパー。

↓回送夢空間その2-ラウンジカー。

↓回送夢空間その3-ダイニングカー。


ありがとう!夢空間!


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