AM 9:04

June 10, 2008
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カテゴリ: 小説

それは、誰もが深い眠りに付くころ。

わたしはひっそりと、家を出て行く。
その理由は、ある1本の電話から。

丁度いい間隔にある電灯、
近くの居酒屋から聞こえる笑い声、
自分の靴音、
どっかの家から聞こえるテレビの音、

どれもが、私の五感を刺激する。


予定通り、彼の家に着き
私は、静かにインターホンを押した。

「あ、入っていいよー」

中から、なんとも脱力感のある声が聞こえた。

「ねー、日向。なによ、こんな時間に」
「電話で言っただろー星綺麗だから来いって」
「だからってさー・・・呼ぶことないじゃん」
「まあ・・・色々と、な」

日向はずっと待機していたベランダにおいてある
望遠鏡を覗いた。

「今日は、一段と星が綺麗なんだよー」
「へえー」
「もう少し関心持てよな」

そう説教気味に聞こえる日向の声も、私が来たことにまんざらでもない様子だった。

「・・・最近さ、風夏と会えなかった」「うん、あたしも思った・・・お互い仕事だしね」

ここのところ、あまり会えずにいたし、
お互い忙しいだろうと、連絡は控えめにしていた。それが日向なりの優しさであって、
わたしの気遣いなんだと思う。

彼は、子供のような顔で
私を招き、望遠鏡を覗き込むように指示した。

「わぁ・・・、すごい」

そこには、綺麗な月が映っていた。なんの欠けもなく、まん丸な月が夜空を照らしていた。

「すごいね、日向、月だよ」
「だろー、よかった。見せれて」「うん」
「俺も見たいー、貸して」

日向は時々、ドキッとしてしまうような事を
さらりと言ってしまう。
それが、わたしを照れさせる一因だと知らずに。

肉眼でみる月も、美しかった。
でもそれより、日向の横顔のほうが、美しかった。


わー駄作だ・・・(笑)

まだまだ続くんですけどねぇ・・←
遠いなぁ、先は。

日向って、実はロマンチスト?こんな彼氏、こっちがほしいよ。(・・・)






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Last updated  June 10, 2008 08:32:36 PM
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