AM 9:04

June 21, 2008
XML
カテゴリ: 小説

今日はなんだか、普通の日じゃなくて。
でも心の何処かで普通じゃない何か刺激がほしくて。
だから、あたしはあなたが好きなのかもしれない。

あなたは、あたしにない刺激をくれるから。

「でもさ、なんで本当にあたしを呼んだのよ」
「・・・お前、俺の彼女じゃないのかよ」「いや、彼女だけどさあ」
「だったらそれでいいじゃん」

だったらそれでいいじゃん。
なにそれ、とか思ったけど、ほんとうにそれでいいのかもしれない。

理屈とか、むつかしい理由とかそんなのが欲しいんじゃなくて、
ただ単純で、なんの曲がりも無い理由が欲しかったのかもしれない。

「日向って、月みたいな感じだよね」
「・・・はい?」
「なんの曇りも無くて、ただ一心に光を贈ってくれる存在」
「じゃ、風夏は太陽だね」
「・・・なんで?」

そして、日向はあたしと目を合わせてゆっくり言う。
その時だけ何故か、時が止まったような感覚に襲われる。

「だって月だけじゃなんも出来なくて、太陽があって輝けるじゃん」
「うん・・・」
「だから、月が太陽を必要としているように、俺も風香を必要としてんの」

彼はなんでこう、さらっと言えてしまうのだろう?
何度も思ってしまう。

「・・・ありがと」
「なんだよ、こっちが照れるって」

その後、あたしたちは無口になって、
ただ、目の前に浮かんでいる月を呆然とみていた。

なんのぎこちなさも無く、なんのまやかしも無い。


日常的って、これでいいんだ。
こんなもんでいい。


やばい。スランプかも。
放置って、やっぱいけないですね・・・・←






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 21, 2008 07:59:38 PM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: