BLUE&BLUE

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トラップシリーズ


これの前作が『挑発~』と『快感~』になると知り、先にこっちを読まないと
ストーリーを理解できないのかな?と思い、さっそく入手。
でも・・・続きじゃないのね(笑)
『挑発~』『快感~』は続きモノなのですが、『束縛~』はその時出て来た
バーのマスターの話で直接の続きではありませんでした。


  『挑発トラップ』 

大学生の篠原冬弥はなじみのバーで知り合った男と一夜を共にする。
どこかで逢ったことのある顔。しかし思い出さないまま快楽の海へと溺れていく。
真剣な付き合いを嫌う冬弥だったが、大学で冬弥を探しているという男の合う。
それは先日一夜をともにした芹沢だった。
弁護士の芹沢は、今冬弥が付き合い、プチストーカーとなってしまった塚崎の妻の依頼で
冬弥を保護するために来たのだったが
それがいつの間にか監禁となり、調教されてしまう。
抵抗する冬弥だったが、次第に芹沢の事を好きになってしまい
そんな時、塚崎によって誘拐・監禁されてしまう・・・

はい、エロエロでした!
しかし、監禁調教モノというにはぬるい感じ。
いや、ヤッてる事はすごいんですが、気持ちがね。
芹沢は以前冬弥が拾った猫を代わりに飼ってくれると引き取ってくれた人だったんですね。だから見た事のある顔。
だから、完全に「悪い人」とは思えない。そんな弱みを握られているんです。
体を籠絡されるうちに、心も・・・という展開です。
だから痛々しくない。
元々ゲイの冬弥なのですが、恋人になってしまうとその感情が重荷になってしまい
本気で相手をした事はなかった。
それなのに、芹沢にたいしては本当の恋心をもってしまい、依頼人の塚崎の妻とツーショットの写真を大事にしてる所を見てしまうと、とたんに心を痛めてしまう。
どんどんマイナス思考の乙女モードになる冬弥なのです。
しかし、そこに割り込んでくるのが勝手に自分だけ盛り上がり「妻と別れる」とまで言い出した塚崎。
プチストーカーのようにつきまとい、仕舞には誘拐し監禁してしまう。
快楽に弱い冬弥の体を縛り付けておけば、ずっと自分のものだと勘違いして・・・

元々美人さんの冬弥ですが、乙女モード全開になるとちょっとその思考が恥ずかしくなります。
でも、そこがかわいいのかも。
冬弥の出生の秘密が絡む過去の話が出るのですが、その部分は果たして必要だったでしょうか?
べつになくても良かった気がします。
CDが10/28に出ます。
冬弥・・・千葉進歩 芹沢・・・小西克之 塚崎・・・成田 剣  奈津生・・・飛田展男
冬弥のイメージって千葉さんより桜井くんなんだけどなぁ・・・
でも小西×千葉のビタショコCPは楽しみです♪
成田さんはどこまで壊れた塚崎を演じてくれるのかなぁ。

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  『快感トラップ』

恋人同士になった芹沢と冬弥。
しかし、冬弥の乙女モードは再び全開となります。
今度はこの幸せはいつまで続くのか?と考えだし、捨てられるくらいなら
逃げ出してしまおうと、芹沢と距離を置こうとします。
しかし、そんな中芹沢は「一緒に暮らそう」と言い出すが、真意の程がわからない。
どんどん不安にっていく冬弥は・・・

恋する乙女、冬弥くんですよ。
いままで適当に遊んで、後腐れない関係しかもってこなかったので
好きという感情がこんなにも厄介なモノだとは思わなかったんでしょうね。
ぐるぐるしちゃい、ひとり空回りです。

後半は『禁欲トラップ』。冬弥が昔つきあっていた日高と恋人の忍の話。
こちらの話は『愛情トラップ』『欲情トラップ』として発売済みです。

CDにもなっているんですね。
諏訪部×鈴村。冬弥役の千葉さんも出てます。
高校生の話で、冬弥が昔の恋人(日高)の今カレ(忍)にちょっかいかけたりして、
ちょっとコラボ風。

『束縛~』は飛田さん演じる奈津生が主人公です。

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  『束縛トラップ』

『挑発』『快感』の前作で出てきたバーのマスターの話。
赤字続きだったバーの雇われマスター、支倉奈津生。
突然のオーナーの失踪により、新しいオーナー 黒川龍二が現れた。
以前客として店を訪れ、チンピラに騒がれて困っていた所を助けてくれた男だった。
オーナーの借金の肩代わりに、マスターごと店を買い取ったという。
「だから今日からお前は俺のものだ」
ここで断れば、初老の前オーナーにすべて借金が降り掛かる。
恩を受けた義理があるため、やむなく黒川を受け入れる事になったが
黒川は強引に奈津生を押し倒し、体まで自由を奪われる。
なぜそこまでして自分を欲しがるのか?
毎晩嬲られながらも、奈津生の心には黒川の存在がどんどん大きくなっていき・・・

シリーズものは好きです。そしてサイドカップルの話はもっと好きです!
この話もサイドカップルの話。
ヤクザ紛いの水商売系の仕事をしている黒川は、「強引グ・マイウエイ」(笑)
とにかく奈津生を自分のものにし、側から離したくないのですが、
それは愛情の裏返し。まあ、不器用な男なんですね。
実はこの黒川、奈津生の高校の後輩。
学生時代の一目惚れから、ようやく手に入れたのですが、
まったく事情を知らず、半ば脅されて関係を持たされた奈津生には、
なぜ自分がこういう目にあうのか、理解出来ません。
だけど、ふとした黒川の優しさに、どんどんほだされていき、
恋をしてる自分に気ずく・・・
ありがちなパターンではあるのですが、藤崎さんの文章はそれでも飽きさせない
何かがあるのかしら?
前作から続けて読んだせいか、最後まで投げ出さずに読む事が出来ました。

後半は、好きになってしまったら今度は捨てられるのではないか?という恐怖。
それで自分から離れていこうとする奈津生の話。
パターンとしては王道過ぎる・・・なのに、読んでしまうのはなんででしょう?
私って、やっぱりこういう王道的なBLが好きなのかしら?
黒川の腹違いの弟 彬が出てきます。
家でをして黒川の側近である古城の家に身を寄せているのですが、
この二人の間に何かあるのかなぁ~って。
冬にまた「トラップシリーズ」が出るそうなので、もしかしてこのCP?
なんて思っちゃいます。
わがままなお坊ちゃまに振り回される、兄の側近。
おいたが過ぎると、お仕置きをしないとね・・・☆ みたいな?

10/28に『挑発トラップ』のCDが出ます。
そこで奈津生役は飛田展男さん。じゃあ、黒川は誰だろう・・・?
子安さんか賢雄さんあたりの声を想像していたんですけどねぇ。

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   『愛欲トラップ』

前作『束縛トラップ』の攻め、黒川の義理の弟 彬が主人公。
黒川の秘書で彬の教育係をしている古城に対し想いを寄せていた彬。
ある時兄と古城の会話を聞いてしまい、古城は彬の母に報われない想いを寄せ、
その代わりに彬をかわいがっているのだと。
失恋のショックで家を飛び出した先で会ったのが、幼なじみで同級生の梶浦尚之だった。
幼稚舎から一緒で、いつもいじめられっ子だった尚之をかばっていたのが彬だったが、
最近はなぜか疎遠になっていた。
尚之は彬を自宅に連れて帰り事情を聞く。
古城に子供扱いされた事に怒る彬は、女性関係のウワサが絶えない尚之に対し
「抱いてくれ」と頼む。
自分も体から大人の仲間入りしたら、古城の目も変わるのではないか?
そんな浅はかな考えに動揺する尚之だったが、彬の勢いに押されて関係をもってしまう。
自宅に居させる代わりに、自分の相手をしろと条件を出す尚之。
甲斐甲斐しく世話をしてくれる尚之に対し、少しずつ気持ちが揺れ動いていく。
「古城に対しても、体の関係を持ちたいと思っていたのか?・・・」
彬は自分の気持ちがわからなくなってしまう・・・

前作『束縛トラップ』の感想の時、次は古城×彬の話かな?って書いてましたが、ちょっと違ったんですね。
いい意味で裏切られました。
年齢的にも一回り違う古城とより、高校の同級生の尚之との方がしっくりきますね。
幼い頃、女の子みたいにかわいくってイジメられていた尚之が、今では睨み利かせば
だれもが逃げて行くような存在に変身してるのには、えっ?と思いました。
だって、彬の方が強くて「大きくなったらなおちゃんを嫁にする!」っ約束していたんですから。
実際は受け攻め逆転ですからね。

お坊ちゃまの彬だけど、古城を吹っ切る事で少し大人に近づいてのかな?
ただ、古城の本当の気持ちを考えると・・・
今後三角関係にもつれる可能性も残ってる?

この「トラップシリーズ」、『恋愛~』では高校生、『挑発』以降は大人のカップルで
また高校生に戻ってきました。
どっちかというと、大人カップルの話が好きなので、高校生のは・・・って思ってるんですが
この話は前作からの流れもあったせいか、すんなり入り込め楽しめました。
やっぱりシリーズものが好きな私(笑)

彬の義理の兄、黒川とバーテンダーの奈津生の話『束縛トラップ』がCDになります。
これは原作の方
ムービックさんから3/31発売。
奈津生はその前の『挑発トラップ』にも出ていて飛田さんがやっていたので
そのままでしょうけど、黒川の方は誰になるんでしょう?
発表が楽しみです。
彬も出てくるので、きっと同じキャストで『愛欲トラップ』もCD化してくれるだろうから、
そっちのキャスティングも楽しみです。


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