空色の彼方へ

空色の彼方へ

世界の中心



私は知らなかった

世界はただただ闇しか無いんじゃないかって思えた

その中で見えた景色は

いつもより透き通っていて

やけに新鮮だった

いつもはさんさんと光る太陽は悲しげに輝き

世界を照らしていた

風が吹き、ざわめく木々いつもより騒がしく

それが逆に心地よくも感じた

夜に輝く月そして星

くっきりと自分を象徴するように各々輝いていた

いつの間に私の世界は人ではなく

景色中心の世界に変わってしまったのだろう


                               2007.7.3


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