空色の彼方へ

空色の彼方へ

契約~contract~ 瑠璃ver


いってんの光が差し込まれた
そのはじめてあびる光は
とても温かく、私にはまぶしかった


~for~ 何のために
  ー契約~contract~ー 瑠璃ver



「それでは契約を始めよう」

そう少年が言った
いまさらながら今さっき私が自分で言ったことに
正直びっくりした。よくこんな契約なんかしたなと
私がそう思っていると、少年がこちらのほうを
不思議そうに見ているが、見られているということじたいが
イヤだったからあえて話の先を足した

「それで私はどうすればいいの?」
「それじゃあ、まず右手を出して」

私は言われたとおりに右手を出す
すると少年は私の手に何かの印を書いていた
それはまるで六亡星のようなそんな印だった
少年が六亡星のようなものをなぞっていくと
それは青白く光っていった
そのとき少年がしまったと言うような顔をしてこちらを向いた

「そういえば、まだ自己紹介がまだだったね
 俺の名前は魁 君は?」

ようやく私も自己紹介がすんでいないという事に気づいた
名前さえ知らない相手といままでよく会話ができたものだと
自分で正直びっくりしていた

「私は瑠璃 青崎瑠璃」
「OK!瑠璃 それでは契約を再開しようか」

そういって少年いや魁は微笑んだ
そうして魁は契約を続けた
印を書き終えると
魁はいきなり自分の手の指をうっすらと切った

「ちょっと何してるの!!」

私はあわてて魁に言った
「見てればわかるって」
と魁はいい さっきの印の中心つまり
六亡星の中心に自分の血をたらした
そして魁は何かわけのわからない事を
まるで呪文のように言い始めた
私はどうしていいのかまったくわからず
そんな魁を見てただただ呆然としていた

「・・・・・contract」

そう魁がつぶやいたとおもうと
私の手にたらされた血も、印もすべてが吸い込まれていくかのように
消えていった
その瞬間目の前が真っ暗になり
私は意識を手放した・・・・
                             2005.10.19


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