孟夏の太陽


著者名:宮城谷昌光
出版社:文春文庫

感想:
初めて宮城谷昌光に触れた本です。

重耳の家臣だった趙衰から趙無恤までの趙一族のお話でした。
ちょうど春秋時代の初期から最終までが背景にあります。

趙一族はどの時代でも家臣に思いやりがあって
民を大事にしていました。
それぞれの時代には優れた家臣がついていて
特に趙朔時代の公孫杵臼と程嬰は次の跡継ぎの
趙武を本当に感動的に守り抜きました。
そこには利得も見返りもなにもないのです。

それから脇役ながら趙衰の正妻君姫 無恤の腹違いの長子伯魯の
精神の高さというか尊さ 感動しました。
素晴らしい人間性に触れて心が洗われました。

無恤の生き様も胸に迫るものがありました。

宮城谷昌光作品は人の分相応について
いつも考えさせられます。


この本でどっぷりハマるきっかけになりました。



点数:
スリル  ☆☆☆★★
泣ける  ☆☆☆★★
ドキドキ ☆☆☆★★



© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: