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2007.01.08
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カテゴリ: フランス映画
ROMANCE
Catherine Breillat

00.jpg

アルファベットの「X」を見ると、我々は普通「未知のもの」とか、「X-rated」というような意味でポルノ的性表現を想像する。しかしこの『ロマンス X』は、「ロマンス ばってん」、タグを使った表現をすれば『 ロマンス 』で、ロマンスの否定だ。そしてさらに「Romance」の「m」の文字だけがばってんと重なってひびが入っていることにも意味あるかも知れない。「m」はmasculinなりmaleなり「男性」を示していると考えれば、女性監督ブレイヤによる男性神話崩壊のための物語かも知れない。強姦的であったり、SM的であったりの性描写もないではないが、やはりジャンルはエロティック(やポルノ)ではなくドラマだと思う。

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小学校の先生をしているマリー(キャロリーヌ・デュセイ)は、広告写真モデルのポールと付き合っている。まずこの設定で女主人公の名前がマリーであることと、ポールの職業が写真モデルであることに意味を感じる。マリーはフランス語で聖母マリアのこと。彼女は一見ふしだらな性行動をとるし、映画は彼女を通しての女性の性欲の物語でもある。しかしこのマリーという命名は、彼女がふしだらであったり淫乱であるのではない、むしろ無垢な一人の女性で、ただ自分に忠実なだけであることを示そうとしている。一方モデルという職業は一般には女性を連想させるが、その男性版がポールの職業。ここに既に性の逆転を見るのは行き過ぎだろうか。名前ということで言えば、最初に体を許すゆきずりの男性はパオロであり、ポールのイタリア語名。彼女にとって精神のポールと肉体のポール(パオロ)という2人で1人の男性を構成するという含みだろうか。

2人は付き合って3ヶ月ぐらいらしいが、最初から、そして特に最近はポールはマリーを抱こうとしない。ポールは浮気をしているのではない。あるいはバーで酒を飲みながら別の女性と踊ったりもする。しかし彼は「抱けば君を蔑み、愛せなくなる」と言う。精神的に愛することと肉体的に愛することの一致を普通に求めていたマリーだが、やがて色々な体験から愛とは無関係に自分の内部に肉体的性欲があることを確認していく。

02.jpg

(以下ややネタバレ)
最後の方で珍しく彼が求め、抱き合う二人。彼女は言う。「あなたは女で、私の立場にあるのよ。私はあなたの男で、あなたを抱いてあげるのよ。」この言葉にポールは激怒してマリーをベッドから突き落とす。この言葉への反発に象徴される旧来の男性中心のセックス観、女性の性欲を認めないことも含め、それは程度の差はありながらも男にも女にも染み付いている。フランスの観客評を見ていると、そこに固着していたいと思う人々の反発がいたずらに激しいのが面白い。逆に日々そういう社会のあり方に苦労している人、特に女性の評価は高いことになる。今の日本の状況、少なくもボク自身の持つセックス観から言えば、何をいまさら、という気がしないでもないが、反発を招くということは表現する意味があるのだろう。またボク自身の中にもこの種の男性のエゴを理性とは別に見出さないではないわけだが、そのことの考察としては話が単純であり、男を主人公として描かなければないだろう。それをこの映画に求めるべきではない。また印象としては、これは観客の質にもよるだろうが、もっと性場面の描写に頼らない作り方をしていれば、かえって趣旨はよく理解されたのではないかと思う。でもこういう形で社会を挑発することをブレイヤ監督は意図しているのだろう。

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そういうわけで、男性中心のセックス観の揺さぶりを目的とした映画なので、映画全体や性描写にポルノ的な内容を期待しても無駄であると、最後に付け加えておきます。そういう期待で見てもガッカリすると思います。



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Last updated  2007.01.08 06:37:38
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