ラッコの映画生活

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2008.02.17
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カテゴリ: フランス映画
PARIS, JE T'AIME

(所有DVD)

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第6話と第7話についてです。 第1話~第3話 第4話、第5話 は既に感想書いてあります。


第6話『ショワジー門』クリストファー・ドイル監督
PORTE DE CHOISY Christopher Doyle


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監督はオーストラリア生まれで香港、台湾に渡った人で、主に撮影監督をしている人。映像のセンスがいいですね、この人は。なわけでこの映画でも中国関連を選んでいます。パリ13区、チャイナタウンとでも言ったショワジー門が舞台。話は荒唐無稽だけれど、この第6話は何故か好きなショートです。主人公の化粧品のセールスマンを演じるのはバーベット・シュローダー。この人はスイス系フランス人で、フランス語読みではバルベ・シュレデールで、映画監督のエリック・ロメールと映画製作会社 レ・フィルム・デュ・ロザンジュ を設立した人。この映画会社はロメールの作品等多数の重要な作品をプロデュースしています。リヴェットの 『セリーヌとジュリーは舟でゆく』 もこの会社のプロデュースですね。この『パリ ジュテーム』の同種前身的作品で6話からなる『パリところどころ』という1965年のヌーヴェルヴァーグのオムニバス映画があるんですが、これをプロデュースしたのもこのシュローダー(シュレデール)で、その第2話ジャン・ルーシュ監督の『北駅』にも俳優として出演しています。この人はその後映画監督にもなって『モア』とか 『ルームメイト』 を監督しています。そういう意味では、まあ映画監督や俳優なんておおかたみんなそうではあるのでしょうが、映画通の俳優と言えるでしょう。

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アイ・ラヴ・ユー の意味になるんですね。車輪のついた旅行カバンを引っ張りムッシュー・エニーはマダム・リーの美容室に営業にやってくる。場所はソワジー門付近のチャイナタウンの中で、北京オリンピック関連の催しなのか「13ミス・オリンピック」なるコンテストの選考会のようなものが行われている。しかし呼鈴を押してガラス窓のあるドアの前で待つエニー氏を迎えたのはその窓を割ってのマダム・リーの拳の一撃(殴りはしないけれど)。これはカンフー映画のパロディーでしょうか。英語とフランス語と中国語のチャンポンはいいですね。

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ストーリーは荒唐無稽なのでどう語ってよいかわからないけれど、アイニー(アイ・ラヴ・ユー)というわけでエニー氏とマダム・リーの間に美しい恋心が芽生えて、そして仕事を終えて(?)エニー氏がまたカバンを引いて帰ってゆく。それを階段の上から長いドレスの裾を風になびかせながら見送るマダム・リー。このスカートと露になる彼女の脚の映像も美しいし、彼女を演じたリー・シェンも西洋女性とはまた違った優しい雰囲気を醸し出うぃていて、とても気持ちの良いショートでした。

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第7話『バスティーユ』イザベル・コイシェ監督
BASTILLE Isabel Coixet


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第1話の監督がフランス人。それからインド系英国人、米国人、米国人と続き、第5話はブラジル人、第6話はオーストラリア人でこれも英語圏の人。そしてこの第7話がスペイン人でやっとヨーロッパ系が戻ってきた。第5話でちょっとスペイン・ポルトガル系の雰囲気が入ったのを除くとやっと大陸ヨーロッパの味。感覚がやはり全然違って、ボクとしては肌に馴染む感じです。映画として、ショートとして、その出来とか水準とかいったこととは別に、やはり全然違ったものを感じます。なので描かれるパリの雰囲気自体もよりフランスのパリらしい質感があります。この第7話で、レストランの相客や従業員が全員主人公の方を振向いて、声を揃えて「状況に対処しなければ!」と言うギャグのようなシーンにしても、ヨーロッパ的、さらにフランス的テイストです。そう言えばこのショートにはトリュフォー映画からの引用がありました。主人公の妻が口ずさむ歌は『突然炎のごとく』で、夫がスチュワーデスと不倫をするのは 『柔らかい肌』 ですね。

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この第7話も好きな一つです。暗い話ではあるけれど、暗い気分になるようなものではなく、なんかしみじみ感を与えてくれるものです。短い5分という制約をどう克服するか。いくつものやり方はあるだろうけれど、第16話のトム・ティクヴァなんかも面白い方法を使ってます(詳細はその時ということで)。第5話で延々郊外とパリ16区の遠さをバス・電車・メトロでの行程を描いたのも面白いアイディアでした。ここではナレーション主体にしています。映像とセリフの5分にくらべれば、5分の朗読はより多くを語ることができるということでしょう。そんなわけで「男はその日、妻に別れを告げるつもりでいた。・・・」等、ほぼ一貫して映像プラスナレーションで出来ています。妻が嫌になり、愛人の若いスチュワーデスと一緒になるべく妻に別れを告げようとした男が、妻が不治の病で余命の短いことを知って愛人を捨て、妻の余生を共に生き、再び妻を愛するようになり、妻が死んでしまうと情熱を失ってしまうという、まあ暗い内容の物語ですが、登場人物が映像として描かれるだけで、セリフを語らないことが、見る者に感情移入ではなく客観的視点を与えるのか、暗い気分にはならずに済みます。でもそれなりの情緒を与えてくれるのは巧みだと思います。

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「レストランで妻と食事をすると、妻はオードブルもデザートも注文せず、男のそれを食べるので、男は妻の好みに合わせて注文するようになり、やがて自分の好みもわからなくなってしまった」というのには笑いました。マニアックな趣味や創作活動などを必要とするのは男性であって、女性にはそういうことは実は無くても済むのだと思いますが、男女(カップル)関係においては選ぶのは女性の側で、結局男性はそれに従うのみ、あるいは自分が女性に受け入れられていれば、とどの詰まりその女性が誰であっても男はそれだけで良いのではないかと思うことがありますが、スペイン出身の監督イザベル・コイシェという女性は、その辺の男女の機微を見透かしているような感じも受けました。

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Last updated  2008.02.21 02:31:04
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