ラッコの映画生活

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2008.04.05
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カテゴリ: フランス映画
LA FILLE DE L' AIR

103min
(所有VHS)

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たぶん日本では劇場未公開で、だからビデオタイトルだけだろうけれど悲しいほどひどい邦題。でも直訳風も難しい原題。「空の娘」では何が何だかわかりませんね。テーマは「おすすめ映画」を選びましたが、「是非ご覧になって下さい」ではなく、「機会があったら観てみて下さい」ぐらいの気持ちです。パリのサンテ刑務所から囚人の妻が自ら操縦するヘリコプターで夫を脱獄させるという、1986年5月26日に実際にあった事件を扱った、ナディーヌ・ヴォージュールの本の映画化。ベアトリス・ダル主演ということで中古ビデオを買ってあったが、これまで見るに至らなかった。最近別の映画のビデオに入っていた宣伝・予告編を見て、想像よりは良さそうだと感じて見ることにした。もっとアメリカ映画チックに、ヘリによるアクション・スペクタクルを想像していたのだが、そこはやはりフランス映画で、最後はなるほどヘリ脱獄アクションだが、そこに至る妻の心理と計画への情熱、夫への愛、家族愛、そして再犯犯罪者・脱獄常習犯の夫の人となりなど、人間がなかなか的確に描かれていた。ちなみに作品のモデルとなった犯罪者ミッシェル・ヴォージュールは54才で条件付仮釈放されるんですが、通算27年間刑務所にいた人です。ある心理系サイトの分析には、恐怖症とその裏返しの大胆さを同時に持つ性格で、女性を惹き付ける要素が多いとのことでした。事実この映画で描かれた脱獄のあとまた捕まるのだけれど、彼に興味を持ち文通をした若い女子法学生が、その後2度にわたり彼の脱獄を手伝って逮捕され、出所後獄中の彼と結婚している。

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ブリジット(ベアトリス・ダル)の兄はやはり犯罪者で、この兄フィリップに会いに来たダニエルに惚れてしまう。映画はその1年後から始まる。ハンターに追われ逃げる野うさぎ。やがて射止められる。同じ草原を走っているのはブリジットの前の男性との連れ娘、8才のセリーヌとダニエル。ダニエルとブリジットの夢は乗馬クラブを開くことだ。ブリジットはダニエルの子を妊娠していた。ブリジットは、母と娘セリーヌとダニエルの4人で暮らしていたが、ダニエルが不在のある日、警察が乱暴に家を襲った。ダニエルがスーパーを襲い、バイクで相棒と逃亡中に警官を射殺したのだ。撃ったのは相棒の方らしかったが、その死んだ相棒の罪を告発する気はダニエルにはなかった。もともとダニエルは脱走中の身だったから、脱走者隠匿の罪でブリジットも監獄行きとなる。獄中で出産、そして数十年出られないからと思い直すよう弁護士に説得を頼んだがブリジットは入れず、2人は獄中結婚をする。彼女は面会での夫の指示に従い脱獄を手引きしてくれる友人に接触するが、資金作りのためにやった強盗でこの友人は射殺されてしまう。絶望する夫を見て、彼女は雑誌で見た「ヘリコプターの免許をあなたも取りませんか?」という広告を思い出した。そして彼女はヘリコプター免許取得の教習に通うようになる・・・。

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(以下完全ネタバレ) 彼女は夫に計画を明かし、計画が実行される日がやってくる。娘とそれとなく別れをし、母親に2~3日娘たちの世話を託し、家を後にする。その姿を母親は窓から見つめていた。脱獄作戦が実行に移され、見事に成功させる。国際大学都市の庭にヘリは着陸し、ブリジットとダニエル、そして協力者の3名が走り去る。無人となったヘリのローターが段々とゆっくりになり、やがて静かに停止する。映画はここで終わるが、「4ヵ月後に2人は逮捕された。」というテロップ。

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ブリジットは面会で夫ダニエルに「おとなしく刑期を務めて減刑を求めては」と言うんですが、ダニエルは「自分は脱走も何度もしてるし、減刑って言っても数十年は出られない。自分にとっては死も同然だ」と言い、「毒薬を秘かに持ち込めないないか」と妻に言う。こういう姿を見た女(妻)は自分が脱走させようと思う。女に対して支配的であり、女も男の優位を認めていて、というか一般論として女性の中には男性に頼っていたいという心理がもともとあるわけで、それが状況で男が自暴自棄を、さも女には関係ない自分のこととして語るとき、女は「それなら私が」っていう気になる。こういう男女の心理関係はありますね。計算ずくで女を誑かしているわけでもないのだろうけれど、上にも書いたように後年女子法学生をも同じように巻き込むわけで、ここにこの男の ある種の魅力 があるんですね。この男は上手いこと大胆な強盗などを成功し、捕まっても脱走を試み、成功もする。そういう意味で同業のチンピラ(男)にとってはヒーローであり、強いオーラを持っている。しかしそんな彼が女に見せる弱さ、こういうのに弱い女がいるということです。

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つまらないかも知れないこの映画の中古ビデオを買ってあったのはベアトリス・ダルが出ているからでした。ここではエロティックなシーンは皆無ですが、ベアトリス・ダルはいつものように魅力的です。周囲の人間とは無関係に、自分だけの情念の世界にある女性を演じるのが上手い。自分勝手ではなく、自分にあくまで忠実な女性。その情念追求がピュアで、でも他人や一般社会から必ずしも容認されるものではない彼女だけの追求だから、自信満々というのではなく内に大きな不安を合わせ持っている。この弱さを秘めた強さが魅力的です。

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Last updated  2008.04.06 18:44:38
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