サポーターが選ぶ名場面100!



レッズ戦の中継を録画保存しておく、という方は多いことでしょう。
我が家でも、中継のある日は録画予約をしてから観戦に出かけることがしばしばですが、こうした記録の全てを保存しておくということはなかなか難しいので、必要に応じて見返した後は消去処分するのが常でございます。
そのため、我が家に現在残っているレッズ戦の映像はそれほど多くはなく、昨年のナビ杯の予選から決勝まで(スカパー!で再放送があったので撮り直しました)と、伸二の駒場でのラストゲーム、それにJ1復帰を決めた例の試合、そしてもう一つが今回選んだ「1996年 Jリーグ第20節 対柏レイソル戦」です。
これらは恐らく今後も永久保存版として、我が家のビデオライブラリーに保存され続けることでしょう。

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1995年から1996年にかけては、ある意味レッズにとって「豊饒の季節」でありました。
オジェック監督の「ディシプリン(規律)」に裏打ちされた組織的なカウンターサッカーは、「Jのお荷物」扱いされ続けたチームを初の「優勝争い」へと導いてくれたのですから。

そんな9/21、ホームの柏は得点王・エジウソンの活躍による破竹の12連勝で2位、この試合に勝てば優勝も目の前か、という状況。
対するレッズは僅差の中4位の座をキープしているものの、福田、ウーベ、杉山と言った主力選手を故障で欠き、決して万全とは言い難い状況。
当時もしもtotoがあったなら、引き分けも含めて9割方が柏の勝利を予想していたのではないかと思われます。

でも、いざ蓋を開けてみたら案の定というか何というか、ギド・ボリが双璧をなす「赤い壁」がエジウソンに全く仕事をさせません。
そしてこの試合で初スタメンに起用されたルーキーの城定が左サイドを駆け上がれば、右サイドではモンチッチのような髪型も初々しい、21才になったばかりの山田暢久が精力的に動き回り、中盤の底では堀&福永の運動量豊富な二人が労をいとわぬフリーランニングからチャンスをうかがい、トップ下には来日間もないニールセンが控え、前線を駆けめぐるのは、当時売り出し中の若き2トップ・岡野&大柴の野人コンビ。
とにかく、皆走る走る。

キックオフ早々、岡野の絶妙なクロスから大柴がヘディングでゴールを決め、21分には山田がDFの動きを引きつけつつ岡野へナイスパスを送って追加点。
更に前半終了間際にはFK職人・広瀬治のコーナーにあわせたボリの超強力ヘディングで3点目。まさに怒濤のゴールラッシュです。
でも、浦和のゴールショーはこれで終わることなく、後半2分、大柴のセンタリングから福永ゴール!とにかく気持ちいいようにボールが動きます。
逆に、思うように仕事の出来ないエジウソンは後半8分に累積3枚目となる黄紙ゲット。まさに浦和の術中にはまった感じ。
更に20分、福永が2得点目を決めて5-0。皆の運動量は全くと言っていいほど落ちていません。もちろん、ギドも赤鬼の形相で、必要とあればどんどん前線に上がって参ります。そう、闘莉王みたいに(^^)。

そうこうするうち、イライラが頂点に達したエジウソンをボリがエリア内で倒してしまいPKを献上。エジウソン自身がキッカーの名乗りを上げました。
しかしこれを我らが守護神・田北雄気が見事にセーブ。沈黙する柏サイド。
まさにこてんぱんです。

更に39分にギド、42分に城定と交代してピッチに入っていた岩瀬健が得点して7-0になったのですが、ここで、ある意味この試合最大の見どころと言っても過言ではない事件が発生しました。
ニールセンとワグネルがボールのないところで小競り合いを起こしたのに対して、来日間もないレスリー・モットラム主審が双方に赤紙を提示。これに怒ったオジェックが審判へ抗議すると、何とオジェックにまで赤紙が提示されてしまったのです(w。

でも、そんな熱い監督だからこそ、サポーターみんなは彼を愛していたし、翌年の天皇杯準決勝で東京Vに敗れた後、その日を限りにレッズを離れることが決まっていた彼を涙で送り出したのです。
国立の台車の上で(w)皆に手を振ってくれた姿が印象的でした。

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得点だけ見たら非常に大味な試合なのですが、この企画に当たって久しぶりに映像を見返したらやっぱり凄く気分が良かったし(柏サポにとっては最悪でしょうが)、試合後の残りテープに録画されていた「岡野・池田の東京フレンドパーク」や「福田、磯貝、長居のキックターゲット」といったおまけ映像も久々に堪能し、ご機嫌な気分にさせて頂きました。
つきましては、今回の企画を立ち上げて下さった 「ウラワマニア」 の怠惰屋本舗様、並びに当方のような辺境のヘタレサイトにまでバトンを回して下さった 「虚弱体質!blog」 のpen_ta様に、厚く御礼を申し上げたいと思います。
そしてこの様な雑文に最後までおつきあい下さった皆様にも、重ねて厚く御礼申し上げます。
そして何より、私たちにこの様な珠玉の時間を与えてくれる「浦和レッズ」に大感謝。

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さて、次のバトンですが、ワタクシ、ネットでも実生活でも非常にお友達が少ないため(哀)、非常に悩んだのですが、飄々と、しかしレッズに対する愛にあふれたコメントが毎回楽しみなリスペクトblog、 「廻る。」 のかりん様に、無茶を承知でお願いしましたところ、ありがたいことにご快諾を頂けましたので、謹んでバトンをお渡ししたいと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。>かりん様




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