レオがやって来た



レオは私の友人宅で生まれたシェトランド・シープ・ドック(シェルティー)
夏に生まれる子犬は、弱いので、ペットショップが引き取ってくれないと
1985年の夏、我が家に突然やって来ました。
部屋で犬を飼うことに、父は最後まで反対をしました。
母と私は、もともと犬が苦手でした。
ただ一人、動物が大好きな妹だけが大喜びしていました。

シェルティーは神経質です。
レオは、兄弟の仲で一番、神経が太そうでした(笑)
友人の部屋へ入ると、他の子犬は隠れたり、怯えたり。
そんな中、ビクともせず、眠っていたのですから。
ところが、実は、内弁慶なだけだった訳で。
そして、一度でも痛かったり、驚いたりすると、二度と挑戦しないという
気の弱いワンコでした。
うちに来てからすぐの頃、10㎝ほどの高さからコケたのですが
二度と、そこから下りようとしなくなったり。
これは、今のメルモと大違いです。
メルモは、階段から転げ落ちようと、全然平気なのです。
性格も、♂なのに、メルモより優しくおっとりしていました。

まだ、イタズラっ子だった時期、
妹の宿題を噛みちぎってしまった事がありました。
怒った妹は、罰としてレオを部屋から閉め出したのです。
クンクンと泣きながら、ドアに飛びつくレオ。
妹の怒りはかなりのもので、開けてくれる気配はありません。
仕方なく、私の部屋に入れました。ほとんど、触ったこともなかったワンコ。
レオはその日、私にピッタリくっついて寝てしまったのです。

母もトイレのために、朝晩の散歩をするようになっていましたし
・・・これが、後々大変だったのでメルモはお部屋の「トイレ」でするように躾ました・・・
私も休日のレオと妹の散歩に付いていくようになりました。

父は相変わらず、厳しかったのですが
レオの方も父を怖がって、言うことだけは聞いているようでした。
そうやって少しずつ、ワンコとの生活が普通の事になっていきました。

それでも、「レオとの思い出」というほどの事はほとんどありません。
私が、記憶している事・・・
それは、病気になった時期から、死んでしまった5ヶ月の間の事なのです・・・




© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: