日々のあぶく?

日々のあぶく?

June 2, 2006
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シリーズが進むにつれて、隠された真相、闇にどんどん近づいていく。


悪夢が別世界の現実だったら―

昔、あるいは遠い未来、地球とは全く違うところに存在する惑星"テーラ"で起こった実験事故。
その実験「プロジェクト・ナイトメア」によって意識だけの存在となった実験体は凶悪犯だった。
彼らは地球に住む人の夢の中に逃げ隠れ、時にはその人間を乗っ取ろうとする。
彼らを狩るのがドリームバスターである。

赤いドレスの女(Woman in Red):
前巻でシェンらと出会い、悪夢から救われるも凶悪犯を捕獲までには至らず、錨(アンカー)を打ち込まれた理恵子。

同期(であるが3つ年上)の田島瑛子に誘われ、合コンへ。
瑛子はモテモテの総合企画・城野が理恵子に気があると言い、城野だけでなく、堀内も彼女にアピールしてくる。
だが、その席で彼女は赤いドレスの女を見、また、人の思念が時たま届くようになる。
錨の影響なのか?
瑛子らに理解されない淋しさから、彼女はDBとの出会いすら不鮮明になって揺れる。
そんな頃、理恵子はネットでDBとであった親子を見つけ、会う事に。
そんな彼女を心配してついてきた堀内の人の良さに好意をもつ。
道子にはDBを待つ理恵子のことを「恋人を待ってるみたい」と言われたけれど…

理恵子[DB2]と会うのは竹内道子[DB]。
シェンとマエストロに救われたDP同士の出会いが興味深い。
誰かの思念にでてきた赤いドレスの女。それはシェンの母親ローズではないだろうか?

合コンの参加者は男性が城野、堀内、ボウリングの上手い野口、目立たない第4の男。
女性が理恵子、瑛子、ライバル同士の牧田洋子と新倉ふみえ。

モズミの決算(Mozumi's adjustment):
DBは意識と言うか、構成データ(シップのデータも含む)のみが地球に送られるので、生身の身体とシップはこの場に残っている。
そのデータがDPの中で再構成出来るのは、人間にはそれだけの資源があり、独立した宇宙であるから。

まだまだ解明されていない事柄も多い。

データしか送ってないはずの別のシップから備品が消えたと言う。
無機質のものが消えると言うのは前代未聞の事態だという。

虐待される子供・タカシ(8)を守るために共生した凶悪犯モズミ・ロス(25)。
実の母親の恋人による虐待は止まず、タカシの生命反応も日増しに弱くなっていた。
どうにか彼を助けたいシェンだったが―

一方、熱を出してぶっ倒れた日、シェンが助けたのは元連邦警察の捜査官で、DBだったが最近、市民権を買って首都ゴリアテへ移り住んだと噂のパーカーの姪カーリン。
田舎から出てきた彼女はシェンにいろいろ文句言われつつも、パーカーになついていた野犬をてなづけ、
"穴(ピット)"で働きながらミクバに慣れていく。

新たなメンバーが参加。
DPに許容量と興味があれば、テーラ世界の貴会を再構成することも可能。
(そうされることで部品が消えることもある)
DPの言葉からプロジェクト・ナイトメアの成功のためには人型ロボットが会っておかしくないと言う。
消えたリップに繋がる言葉!?[DB2]
凶悪犯も残る所あと15人。DB過剰になってきて、そろそろ潮時だと思う人も出している。
シェンの友人でザッツハウゼンでDBをしているマッキーもその一人。

時間鉱山(Time mine):
それぞれに思いがあって心中を決意する神崎紀恵(キエ)と伊藤行男。

とてつもなく広く、境界が見定められず、白い霧もなく、複数の人物に出会いつつも"場"を形成するDPにはDBの誰一人として会ってないという不思議な"場"があると言う。
DBには周知の噂だが、"穴"で働くカーリンが仕入れてきた話には続きがあった。
そこに辿り着いたDBの一人がそこに残ったと言うのだ。しかも、それはマッキーだという。
だが、その情報をもってきたザッツハウゼンのDBレイモンドは二重人格なのか、言動がちぐはぐな上、彼のドッペルゲンガーまで現れる。
シェンはタカシの一件で図らずもお近づきになってしまったプロジェクト・ナイトメアの中心メンバーの一人、ドレクスラー博士に協力を仰ぎ、その不思議な場"時間鉱山"へ行くことに。
そこで、シェンは人間である、しっかりものの少年ヒロム、取り乱したキエと彼女を心配するユキオに出会う。
時間を操れるものは記憶も操れる。時間の元は記憶のもとでもあるー?
時間鉱山に存在する城、彼らを誘い込む鉱山には何があるのか―


時間は温泉のように湧くもの。鉱物のように結晶化もするというのは面白い。
その源泉に近づけば、自分の時間と言うものがあやふやになる。
テーラの死生観は人は海から来て海に帰る。ただし、天国と地獄のように、海の中で帰る場所が違うことはあるらしい。
キエとノリオのそれぞれの自殺理由はここでは判明せず。
新たな要素が増えたり、明らかになりつつも、謎が膨らむまま以下次巻。続きが気になる。
この新たな世界にどう決着をつけるのだろうか?

今回も山田章博氏の装画は今回も魅力的。

ドリームバスター ドリームバスター2





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Last updated  June 4, 2006 11:42:15 AM


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