2005/02/03
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カテゴリ: 読了本


高校卒業後フリーターをしながらサーフィンとゲームばかりしている尾島健太19歳。
その居酒屋のバイトも喧嘩をして辞めてしまった。
高校を卒業し、進学も就職もしなかった健太にとって、夜のバイトは親に対する唯一のいい訳だったのだが、親父がさらに口うるさくなった。
9月12日、健太はサイテーの気分で生まれ育った茨城の海にサーフィンに来た。
そして大きな波にのまれた。。。。。

昭和19年、石庭吾一は予科練に入隊している19歳。
9月上旬、初めて単独飛練に出た。空は青く広かった。
が、エンジンの故障か・・・操縦不能になった。。。。。

意識が戻った健太の目の前の世界は昭和19年。
そして同じように意識の戻った吾一の世界は2001年。
二人はタイムスリップしてしまい、それぞれの身体の中にいた。
その事に気付かぬ健太と吾一。
それによって起こる騒動。
(兎に角、面白い~♪トンチンカンな二人。ページをめくる毎位に笑いましたよ~^^。しっかり笑いのツボに嵌ったみたいですーー^^)

だんだんタイムスリップした事に気付きだした二人は昭和20年と2002年の夏、8月15日が近づいてきた。

現代に戻りたい健太は特攻隊で死ぬわけにはいかない、なんとか終戦まで生き延びたい。
そして恋人のミナミに会いたい~。
「必死」「一生懸命」って言葉の本当の意味が解かった。

吾一は、やはり終戦までに帰ってお国の為に役立ちたいと考える。
特攻隊として死ぬかもしれない元の世界へ戻らないといけない・・・と思う反面、ミナミという恋人と別れるのも辛い。。。

そして8月15日はやってくるが・・・・・・

***************************

タイムスリップした事に気付かぬ二人の騒動~。
面白かったで~す☆☆ テンポがいいです~☆☆
そして最後の方は、切なく心温まります。
荻原さんの本、もっと読もう~♪






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最終更新日  2005/02/03 12:25:11 PM
コメント(10) | コメントを書く


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Re:『僕たちの戦争』・荻原浩さん(02/03)  
はなびら  さん
まったく知らなかった作家さんです。でも面白そうだな~。現代は一生懸命生きていかなくてもなんとなく日々が過ぎていってしまう・・仕合せな不幸なのかわからないですね。 (2005/02/03 01:59:12 PM)

Re:『僕たちの戦争』・荻原浩さん(02/03)  
>「必死」「一生懸命」って言葉の本当の意味が解かった。

ですね~。平和な世界にずっといると、生きることに必死になるってこと、忘れてしまいそうになります。何か大切なことを思い出させてくれる、温かい小説でした(^^) (2005/02/03 04:13:03 PM)

Re[1]:『僕たちの戦争』・荻原浩さん(02/03)  
☆かよ  さん
はなびらさんへ
>まったく知らなかった作家さんです。でも面白そうだな~。現代は一生懸命生きていかなくてもなんとなく日々が過ぎていってしまう・・仕合せな不幸なのかわからないですね。
-----
私も始めて読む作家さんです。
これは笑える面白さと、本当に一生懸命に生きる事の大切さや、現代の日本の・・・バカバカしさとでも言いましょうか。
定価1900円です、ブックオフでいくらでしょうか?
これは読んでみてください~☆
(2005/02/03 09:22:33 PM)

Re[1]:『僕たちの戦争』・荻原浩さん(02/03)  
☆かよ  さん
猫のゆりかごさんへ
>平和な世界にずっといると、生きることに必死になるってこと、忘れてしまいそうになります。何か大切なことを思い出させてくれる、温かい小説でした(^^)
-----
猫ゆりさんのページを読んで、興味が湧いて読んだのですが、こんなに笑える本だとは思いませんでしたよ~^^
殆ど、タイムスリップに気付かぬ笑い。。。
そして後半の「一生懸命」「必死」に生きるということの大切さ。。。。
読みやすく楽しく、良い本でした~♪
(2005/02/03 09:26:13 PM)

Re:『僕たちの戦争』・荻原浩さん(02/03)  
olive2004  さん
そういや文字を読んでポロポロ泣くことあります。もと予科練の特攻隊の生き残りの人達が毎年文集を作ってるんですが、今もう80近くになっても、当時のことを切々と震える手で書くんですよね。それも克明に当時のとこを覚えてる。そんなのを作りながら涙が出てきたことありますね。 (2005/02/03 09:49:08 PM)

Re:『僕たちの戦争』・荻原浩さん(02/03)  
ばあチャル  さん
お二人が面白いとおっしゃるのだから「メモ」です♪歴史というおおげさな表現でなくても、過去を振り返ることが出来るのですね。だからフィクションは楽しいです。 (2005/02/03 10:10:24 PM)

Re[1]:『僕たちの戦争』・荻原浩さん(02/03)  
☆かよ  さん
olive2004さんへ
辛い事って忘れたいのですよね~。
私の父はシベリア抑留されたのですが、あまり語りたがらなかったし、語ったのは「ロシア人でも良い人は居る。黒パンをくれたり。。。でも、船で帰れると言われて何度も騙された~・・・本当に船に乗れた時は涙が止まらなかった。」岸壁の母で、祖母は何度も船の迎えに行ったらしいです。
長兄が25年生まれですから、3~4年の抑留ですけど、大変だったと思います。
(2005/02/03 11:04:08 PM)

Re[1]:『僕たちの戦争』・荻原浩さん(02/03)  
☆かよ  さん
ばあチャルさんへ
>お二人が面白いとおっしゃるのだから「メモ」です♪歴史というおおげさな表現でなくても、過去を振り返ることが出来るのですね。だからフィクションは楽しいです。
-----
3分の2は、時代の行き違いで笑えますよ。
でも、最後の方は心に残るものがあります。
簡単に読めますから、図書館にリクエストして読んでみてください☆^^
結構、すぐに来た本ですが面白かったし、良かったですよ。^^
(2005/02/03 11:07:06 PM)

Re:『僕たちの戦争』・荻原浩さん(02/03)  
123mao  さん
かよさんのセレクトいいですねぇー。
次から次へと「私が読みたい」本を!!

荻原さんの本は文庫で2冊読みました。
そちらは“切なさ”というよりは、ちょっと力の抜けた感じの面白さでしたので、こういう違った面も味わってみたいです。この本はまだ見つからないので(笑)先に『明日の記憶』を読んでみようかなぁー。今後注目の作家ですね!

(2005/02/04 08:50:09 AM)

Re[1]:『僕たちの戦争』・荻原浩さん(02/03)  
☆かよ  さん
123maoさんへ
>荻原さんの本は文庫で2冊読みました。
>そちらは“切なさ”というよりは、ちょっと力の抜けた感じの面白さでしたので、こういう違った面も味わってみたいです。この本はまだ見つからないので(笑)先に『明日の記憶』を読んでみようかなぁー。今後注目の作家ですね!
-----
荻原さんは、きっとmaoさんや猫ゆりさんのHPを拝見して読むきっかけになってるんですよ~^^
これからも皆さん、いろいろ教えてくださいね☆
次に荻原さんの本は何を読もうかとネット検索して、「明日の記憶」にしてみようかと思って書き出してた所でした。
でも、リクエストの本が次々に来てるのと、少し逢坂剛さんを読もうと思ってる所なので、先になってしまうと思いますが・・・
(2005/02/04 10:21:14 PM)

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