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「自殺予告の手紙」といじめ問題



 文部科学省は9日、いじめを苦にした自殺を予告する内容の手紙が同日午前、伊吹文部科学相あてに届いたと発表した。

 差出人は「高校2年の女子」で、消印は「渋谷、8日」になっていた。手紙には「11日死ぬ。いじめた人も殺してやる」と書かれていたという。

 同省では、東京、千葉、埼玉の関係部署に該当する案件がないか調査するよう指示した。

 同省には6日にも伊吹文科相あてに11日の自殺を予告する手紙が届いている。
(読売新聞) - 11月9日16時9分更新


自殺は絶対にいけない!!自殺を擁護するつもりは毛頭ない。
だが、こういう動きには個人的には賛同出来る。
今回の手紙に「殺人予告」めいた記述があるのは論外だが。
また、出来れば、この手紙が「いたずら」であって欲しいと思う。

言い換えれば、この位の事が起きないと、なかなか周りは重い腰を上げないからである。
「6日に届いた自殺予告」の手紙にこれだけ世間が騒いでも、「我、関せず」的な学校もあるという。

とかく日本人は、何事も「自分の中だけ」で消化しようとする。
本来、外に向けて発散すべきものでさえ、必死で「自分の中だけ」
で。

自分だけで解決出来ない問題は、世の中にいくつもある。
誰にも打ち明けられない問題もあろう。
周りに心を許せる相手が居ない場合、今回の様な行動を取るのは、ある意味理解できる。

それと、今回の一連の騒動に対して、真摯な態度で即応する「文科省」の対応には敬意を表したい。

ややもすれば、「単なるいたずら」として揉み消す事も出来ただろうに、今回そうではなく真っ向から向き合った対応だといえよう。


「いじめの無い社会」

簡単な言葉だが、一朝一夕に実現出来るとは思えない。

ただ、いじめの起きにくい社会、いじめを抑制出来る社会に少しずつ変えていく事が急務だと思う。

自分達の小さい頃にも、もちろんいじめはあった。

いじめというよりも、お調子で相手をからかうという感じのもので、最近の様な陰湿なものでは無かったと思うが。

ただ、あの頃は、初期の段階で先生に叱られ、「先生に叱られるのが怖くていじめを止める」という情けなくも、まだ救える状況があった。

いじめられた子が先生にいわゆる「告げ口」をすると、すぐさま先生から職員室に呼び出され、多くの先生が見てる前で正座させられたうえ、何度も往復ビンタを受け、頬が真っ赤に腫れ上がる。その後、いじめられた子の所に行って謝る。


今は、そんな事も無いどころか、教師までもがいじめる側の生徒達に同調?とも思える無責任な態度まで取るケースさえ・・・。

「家族ぐるみ・学校ぐるみでの対策を!!」と一辺倒に言うよりも、まず、教師が教師らしい毅然とした態度を取れる教育現場を復活させなければならないのではないかと思う。


何かといえば「体罰禁止」と叫ばれる昨今。

「うちの子は、犬や猫ではありません!!親でさえ叩いた事なんてありませんから!!」と声高に叫ぶ母親・・・。

今、まさに沸騰しているお湯の入ったやかんに触ろうとしている幼子の手を掴んで、思い切り引っ叩いてやる事。

それは親がやるべき事。

親の目が届かない学校では、教師がやらないで誰がやりますか?
痛みを伴ってこそ、身体で覚える事がこの世の中には一杯あります。

自分達もそうして多くの事を覚えてきました。

「いじめ問題」は教育問題すべてを再考させる為のきっかけなのかも知れないし、ぜひそうであって欲しい。

「体罰」を全面的に肯定しようと思わない。

ただ、「怖い先生の復活」は心底願う。

「親に怒られるのが怖いから」「先生に怒られるのが怖いから」

そうやって、自分達は自制心を養ってきたに他ならないのです。




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