おさるの日記

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CDM001




 英国でこのほど、温暖化対策のソリューション会社、「アイスキャップ」(本社ロンドン)の設立が発表された。同社を設立したのは、カンブリア・エナジー(本社ウェストサセックス)、インベスティック・バンク(本社ロンドン、ヨハネスブルグ)、レス・カーボン(本社ロンドン)の3社。

 京都メカニズムで定められたCDM(クリーン開発メカニズム)やJI(共同実施)事業により発生する排出権を買い付け、顧客に供給するなど、総合的な温暖化対策を請け負う。京都議定書の発効や欧州連合(EU)排出権取引制度の導入により、企業が直面する温暖化ガス排出削減義務のリスクを軽減するのが狙い。

 アイスキャップは、CDMやJI事業を通して排出権を得るための一連の作業を代行する。具体的には、海外でCDMやJIの対象となる事業を見つけ、京都議定書の規定に基づき排出権を受け取る手順を整え、現地の事業実施者と価格交渉し契約を結ぶ。獲得した排出権の管理も行う。

 すでに、同様な事業を行う基金も設立されているが、アイスキャップは、「基金に出資するよりも、同社のサービスを利用したほうが低コストで排出権を獲得できる」としている。アイスキャップによれば、すでにさまざまなCDM・JI事業実施者から排出権売却の意思表示を受けており、現在提示されている排出権を全て買い取ったとすると、CO2換算で1000万tにのぼるという。(日経エコロジー)

■参考情報
・レス・カーボンのWebサイト http://www.lesscarbon.com/icecap.asp


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