ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2006.11.21
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まだ、「やっかいな自己欺瞞」から「自己欺瞞の進化」のところを行ったり来たりしています。どうも、あっさりパスするのも勿体ない気がする。まあ、興味もある。好きなタイプの女性と話しているようなものです。


生物が繁殖する為には、まわりにある資源を有効に利用しなければならない。「資源」はほかの生物も含まれる。策略を駆使して手に入れるしかない。他の脳に細工して、操ることもする。


「寄生生物の吸虫ユーハプロルキスは、カリフォルニアの沢沼地にすむメダカの仲間、バンデッド・キリフィッシュに寄生し、宿主が危険を察知する正常な感覚を失わせる。この小さなハイジャック犯は、えらから体内に侵入し、神経をたどってこの小さな魚の脳に入り込み、そこに工場を構えると、魚の神経系を破壊する化学物質の製造を始める。まもなく、寄生された魚は奇妙な行動を取るようになる。水面に近いところで横倒しになり、よく光る腹部に太陽の光を受けながら長い時間これ見よがしに体を揺すって泳ぐのだ。こんな無謀な行動をとればランチを求めてうろついている海辺の鳥に「ここに餌がいますよ」と宣伝するようなもので、寄生されたキリフィッシュが腹を空かせた鳥にさらわれる確率は寄生されていない仲間の四倍に上る」


「実は、これも吸虫の狡猾な策略の一部でしかない。吸虫がライフサイクルの次のステージに進むためには鳥の胃に入る必要がある。キリフィッシュの遊泳行動を担う神経のメカニズムを狂わせたのもそれを狙ってのことだ。また、クラシフィアラ・ブルゴグロッサは、同じ目的で社交嫌いになるような外科手術を施す。寄生されたキリフィッシュは、捕食者がいても仲間と群れなくなり、そのために群れを作っている場合よりもずっと捕食されやすくなる」


「生物学的な操作を直接行う例では、もっと複雑な手段をつかう気味の悪い縮小条虫がいる。・・・」



David Livingstone Smith(三宅真砂子訳)「うそつきの進化論」からの引用であるが、読んでいると、人間も他の生物と変わらない生き方をしていることが、よく理解できる。中には、同じことをしている人間もいたりして、見につまされるものがあったりもする。


たとえば、互恵的利他主義は人間の普遍的特性である。「情けはひとのためならず」もひとが、それが強く求められるような状況の下で進化してきたことを物語っている。それは安定した信頼関係であり、こどもは長時間にわたる親の保育を必要とし、近親と触れ合う期間が長くなければならないことだ。それを、怠るととんでもない人間が出来あがりもするだろう。








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最終更新日  2006.11.21 07:04:07
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