ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2007.04.29
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 黄熱病は健康な状態から死に至るまで、わずか一週間という場合も少なくない。筋肉や関節は万力で締め付けられたかのように痛い、歯茎から出血し、皮膚は黄色に変わる。末期には血を吐く。多くの戦場で戦死者よりも、腸チフス、マラリアや黄熱病で死んだ。


 多寡が蜂の一刺しも場所によっては、時に耐えがたい苦痛にもなるだろう。ただではすまないこともある。痛みのあるのはそれでもそれとすぐ判り治療もできるが、無知や、偏見や、迷信はそうはいかない。痛くも痒くもないからだ。そして、大抵それと気付かないまま増殖する。まるでこころのガンだからだ。


 目にも見えないその病は、誰にでも襲いかかって来る。静かに見回してみることだ。私たちは、成熟した社会を造り上げてはいない。如何にも、「無知」や迷信」ではないと思わせることばかりを信じさせようとしている世界の住人でしかないだろう。


 感染しないように蚊の一刺しにさえ刺されないように注意するしかないだろう。21世紀でさえそれを保障するに価するものではないからだ。





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最終更新日  2007.04.29 09:10:29
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