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2007.10.29
道徳を忘れた仏教
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カテゴリ未分類
・へ2・・・戦前の国民の精神のベースに在ったものは「教育勅語」であるといわれている。中心理念とは「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以て天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」という。換言すれば、戦争が起きた時にはお国のために命を捧げてこのすばらしい国を守れというものだ。これを簡単にいえば「天皇のために死ね」ということであり、兵士はそれに従って死んでいったのだ。無謀に始められ、しかも敗戦が確実になっても軍部や政治家たちは戦争を止めようとしなかった。勿論軍人ばかりの責任ではない。翼賛する人々や右翼や学者たちがいた。
・沖縄戦の軍人による集団自決強要したかどうかの問題は、一部の事例を引いて問題のすり替えをしようとしてるのではないだろうか。敗戦直後であれば誰も軍部による沖縄住民への強制がなかったというものはいないだろう。戦争の悲惨さが風化し始めている証拠ではないだろうか。
・へ2・・・天皇を神とする思想は、江戸中期以降で倒幕の思想として利用されてきたに過ぎない。(「古事記」「万葉集」「神皇正統記」で天皇を神とする主張があるくらい)。バートランド・ラッセルは「国の元首が神であることを批判することが許されない日本がどうして近代国家なのであろうか」と批判している。
・国家神道は一つの宗教である。しかしこの宗教は日本独自のものでしかない。世界では通用しない。日本は戦争で負け、同時に国家神道も崩壊した。天皇の「人間宣言」は世界には奇異なものに感じたのだ。謂わば現在は「戦争と平和」あいだの挟間にいるに過ぎない。私たち日本人はこの62年間余に、戦時中を生き抜き、そして死んでいった。そしてまた新たに子供たちが生まれた。戦争を知らない者たちが増え続けている。戦争も遠い昔になりつつある。しかし、アメリカは違う。戦後も戦争をつづけている。もし、日本で戦争があるとして現在の自衛隊で国が守れるだろうか。甚だ疑問だろう。もしそうだとするなら、何の為にあるのだろうか。張り子のトラか。もし戦争があれば、若者たちが徴兵されるだろう。彼らはおそらく、大方の予想に反して、すぐにも、特攻隊を希望して、易々と殺人者に変貌するに違いない。戦争とはそんなものだから・・・。
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最終更新日 2007.10.29 16:45:49
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