
他人の踏んだ道を歩くひとは、遂に自尊の愉快を逸すだろう。誰も知らない隘
路を切り開かねば、新天地は得られない。21世紀は未知の世界に満
ちている。それさえ理解できない。
何故ひとりで歩こうとしないか。自分はひとりしかいないのに。
安易に慣れた意識や既成概念では、進化はない。ゆたかな自然の摂理を学
ぶべきだ。
自分の課題を見つけて隘路を行くべきだろう。仕組まれた罠にひとびとは他
愛もなく囚われてもいる。安寧のためにと実しやかに法社会は言う。
戦後65年を経由して、私たちには、過酷な暮らしが待っている。
豊かさを求めて来たのに、いま、若者たちのこころの荒廃と、老人の悲しい
目だけがある。私たちに残された日々は、平穏で快適な日常ではない。
豊かさを求めるあまり、その渇望は、自然を破壊し、生物の絶滅さえ招きかねない。
こころあるひとは、この事実を理解をすべきだし、欲望社会が生んだレールを行くべきではない。
ひとは、誰も知らない隘路を切り開き、新しい自分に相応しい人生をいくべし。