ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2011.11.28
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「ある崖上の感情」

・対話小説は、日本文学にはあまりない。谷崎作品「金色の死」は、「こころ」に対するアンチテーゼ。漱石(こころ)・谷崎・三島の共通性。

・「窓」、「見る・見られる」への拘り。ふたつの方向のモチーフ。

・のぞき見。
・遠藤誠治・・梶井の影響。
・吉行淳之介
・谷崎潤一郎「金色の死」。重要。大正年間に書かれた。朝日新聞。「こころ」には肉体がない。

・「見る・見られる」・・ドッぺルゲンゲルとの関係。窓。



・漱石・・・小説でも男二人。対話小説。

・梶井の中の「漱石」がどういう意味があったのか、よく分からない。

・漱石や谷崎が、対話小説の草分け。

・「崖上のポニョ」・・作者のこだわり。漱石「門」から。

・崖の上で見なければわかない感情がある。

・珍しい作品。のぞきのシーン。但し淫靡さがない。この小説の特徴。男女の関係。
・夕暮れ、ものの境界が不明確になる時間。「宵」とは違う。たそがれとも違う。
・生島の章、石田の章と分けて書いている。
・高いところから見る・・・。格別。視点のもつ意味。
・設定。城のある町・・・妹の死。

・西欧風カラー・・・が出てくる意味。三島由紀夫「旅の墓碑銘」


・「ソロモンの十字架」。「命の木」。桜の木の下には屍体が・・・。
・十字架は物語の起点になっている。
・梶井がどこまで西欧の歴史を知っていたか。
・キリスト・・故郷と母はタブー。流浪の民。定住しない。
・日本;農耕民族は定住型。排他的。「七人の侍」利用して追い出す。相容れない。

・他の作品では人間を虫にしたが、ここでは虫ではない。人間の死・・・そのものを描いている。「冬の日」まで、虫にしていたものが、ここで変わる。より真実になる。根底には「妹の死」がある。性=生―死。光景。梶井は深入りしない。
・イメージにする。
・これまでのテーマと違う。<威力ある無常観>。
・中ぶらりんの意志との相違。(「冬の蠅」)自分たちの意志が通用しない。はかなさでおわる。
・梶井らしさ。終わり方が違う。作品の結末が違う。二作品の違い。処理の仕方が違う。
・体調が良い悪いではない。体調が悪いから暗いのではない。
・「あれは俺の空想が立たせた人影だ・・・」二重人格。「Kの昇天」
・「金色の死」友田と松永の話。
・自分は抜け殻になる。どちらが実体か分からない。どちらでもいいこと。
・超現実の視点・・・崖の上。景色が違って見える。
・はかない運命ではない・・・見方が変わる。
・濡れ場を書きたいのではない。
・性の営み・・・戦慄がある。薄い刃物で撫ぜるような、反逆がある。ポーの作品との類似性。同じベクトル。破壊する。得体の知れない現実。「檸檬」のような心情をもっているひとが現代でもいる。反逆。
・作家は、行動しない。頭で想像するひと。
・日常を脱して非日常を見ることによって威力ある無常観を感じる。ふたつのことを書いている。だから対話になっている。
・比較的解りやすい作品と言える。



「奇妙な手品師」


・超現実主義の絵画の意味。梶井が書いている意味「シュールリアリズム」とは、真の意味は超現実・・・過剰なまでに現実であること。「夜の夢、見慣れた都市、風景、むき出しの物事などの中から不意に感じられる「強度の強い現実」をいう。
・現実のもう一つのとらえ方とする考え。






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最終更新日  2011.11.28 17:25:57
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